UTECとAmadeus Capital Partnersが新たな協働プログラムを開始

UTECとAmadeus Capital Partnersが協働プログラム「AUGMENT」を開始

株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ（UTEC）は、テクノロジーへの投資に強みを持つAmadeus Capital Partnersと手を組み、新たな協業プログラム「AUGMENT」を開始しました。このプログラムは、ディープテック領域のスタートアップを対象にグローバルな成長を支援することを目的としています。

UTECは2004年の設立以来、科学技術を基盤とするスタートアップへの投資を行い、さまざまな成果を上げています。特に、東京大学などのアカデミアとの連携を強化し、110社以上のスタートアップに対しシード及びアーリーステージから手厚い支援を実施。これまでに、13社が株式上場し、合計時価総額は1.5兆円に達しています。

一方、Amadeus Capital Partnersは1997年に設立され、テクノロジーを活用したスタートアップの支援を行う企業であり、180社以上に投資を遂行。運用資産は7.1億ポンドを超え、ロンドンやサンフランシスコなど、世界各地に拠点を持っています。特に、サイバーセキュリティやマイクロプロセッサー技術を持つ企業との連携が目立ちます。

「AUGMENT」により、両社は共同で英国や欧州のスタートアップへの投資を進めながら、日本市場におけるIPOやM&Aを含めた出口戦略の支援を行います。また、国内外の大学や研究機関と連携し、イノベーションの創出を目指す意欲的な取り組みを強調しています。特に、日本のスタートアップが海外市場へ進出するための支援も積極的に行い、国境を越えたビジネスの可能性を広げる狙いです。

UTECの取締役、坂本教晃氏は、特に英国のサイエンス・テクノロジーを持つスタートアップが注目を集めており、日本市場とのシナジーの可能性に期待を寄せています。新たなパートナーシップにより、イノベーションのグローバル化を加速させることができると強調しました。

Amadeusのパートナー、Pierre Socha氏は、革新的なディープテックスタートアップへの支援を両社のネットワークを通じて進めることで、より現実的な世界進出の機会を提供したいと述べています。

この新たな協働プログラムは、双方の強みを結集し、スタートアップ企業におけるグローバルな成長を促進する重要なステップとして注目されています。両者の協力を通じて、様々な領域での課題解決を図り、全人類的な利益に寄与することが期待されています。