キャリアリンクがトヨクモのリスク分析サービスを活用
トヨクモクラウドコネクト株式会社(以下、トヨクモ)は、キャリアリンク株式会社(以下、キャリアリンク)がその「リスク分析サービス」によってどのように個人情報保護を強化しているかを示す事例を2024年10月24日に公開しました。
この事例は、特にBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業において、キャリアリンクがどのようにkintoneというプラットフォームを活用しているのかを詳細に紹介しています。kintone上での個人情報の取り扱いには多くの注意点が求められるため、本記事ではその一部を探ります。
kintoneにおける個人情報取扱いの注意点
kintoneと連携サービスでの個人情報管理は、情報漏洩のリスクを低減するために慎重に行われなければなりません。データを外部に持ち出す際や、システムの設定ミスによって情報が流出する恐れがあるからです。悪意のあるアクセスや、端末の紛失、USBメモリなどに起因する外部漏洩も威嚇材料として考慮する必要があります。
また、複数のサービスが連携している場合、その脆弱性を見極めることは特に難しくなります。万が一情報漏洩が発生した場合、顧客や住民の信頼を失うだけでなく、法的な責任や多額の損害賠償を負う可能性も浮上します。したがって、これらのリスクを回避する必要があります。
キャリアリンクの取り組み
キャリアリンクでは、情報漏洩を防ぐための取り組みとして、データをローカルに保存しないことや、ネットワークのセキュリティを厳重に管理することなどを実施しています。このほかにも、テスト体制を強化していますが、厳しいスケジュールの中で十分なテストが困難であることが課題として浮上しています。また、トヨクモ製品に関する専門的な知識が不足していることも問題の一部です。
トヨクモの専門家による支援
課題を抱えつつ、キャリアリンクはトヨクモクラウドコネクトが提供する「リスク分析サービス」を活用し、個人情報の保護体制を強化しています。リスク分析レポートを通じて、具体的な設定の潜在的なリスクを把握し、必要な対策を講じることで運用の安全性を向上させました。これにより、個人情報保護に関する信頼も一層強化されています。
公開された事例について
この事例は、キャリアリンクが初めて「リスク分析サービス」を利用したケースとして位置づけられています。限られたスケジュールの中で、どのように個人情報保護に取り組んでいるのかを紹介し、特に自治体やBPO事業者にとって有益な情報となることでしょう。
記事は以下のリンクからも閲覧可能です。
トヨクモクラウドコネクト公式サイト
トヨクモの見解
トヨクモのkintone連携サービスは多くの自治体やBPO事業者に採用されています。一方で、ノーコードSaaSの特性から情報漏洩リスクも伴うため、本事例は他の自治体やBPO事業者においても役立てられることを期待されています。
トヨクモクラウドコネクトの代表である田里友彦氏は、キャリアリンクの取り組みを称賛し、これを他のユーザーにとっても参考になると述べています。今後もSaaSを安心して活用できるよう、全面的なサポートを続けていく意向が示されました。
kintoneとは
kintoneは、36,000社以上が利用するサイボウズのノーコード・ローコードツールです。業務に応じたアプリを簡単に作成でき、顧客管理や業務日報などの広範な用途で活用されています。この特性により、現場主導での業務改善も実現可能です。詳細は公式サイトを参照してください。
リスク分析サービスについて
トヨクモでは、顧客のkintone環境や連携サービスにおけるリスク設定をプロが詳細に確認し、設定ミスや潜在的リスクを明らかにします。このサービスを利用することで、企業は安心してクラウドサービスを運営できるようになるでしょう。