職員研修で得た知識と学び
先日、杉戸町の「児童デイすぎとちいさな木」で、特定非営利活動法人日本社会福祉事業協会の主催による研修会が開催されました。今回の研修には、地域の職員も招かれ、長年発達支援に携わる専門家である学校法人幸手若葉学園・幸手ひまわり幼稚園の理事長、木村利行先生が特別講師として登壇されました。
研修の目的と内容
この研修の主な目的は、発達支援の現場で活躍する職員の専門性を高めることです。木村先生の豊富な経験を基にした貴重な知識を学び、実践的な技術を習得することが狙いです。
研修のテーマは「発達段階における課題と遊びについて〜人間関係をテーマに〜」でした。参加者は、子どもたちの発達を促すためのさまざまな観点からのアプローチを学ぶ機会となりました。
学びの内容
研修の中で木村先生は、いくつかの重要なキーワードを紹介しました。中でも「全面発達」や「妥協」、「長期的な対応」といった概念が特に強調されました。具体的には、身体的および精神的な連携を通じて子どもの発達を促す視点が示されました。
- - 全面発達: 子どもの発達を、身体と精神の統合的な成長として理解することの重要性。
- - 妥協の力: 他者との折り合いをつける力を育むことも教育の一環であると説かれました。
- - 具体的な支援法: 食事や遊びを通じた自立支援や信頼関係構築の実践例についてもお話がありました。
研修の印象と成果
研修中多くの参加者が特に印象に残ったのは、「妥協」の重要性です。木村先生は「妥協が人間関係の基礎であり、諦めではなく成長のプロセスが大切」と述べました。この視点は、職員にとって新たな気づきとなりました。
また、子どもたちの行動(泣き、パニックなど)を表面的な問題と捉えず、その背後にある発達の原則を理解することが、長期的な支援においていかに大切か再認識されました。
業務に活かせる点
研修を通じて学んだことをどのように実業に還元できるかも重要なテーマでした。具体的なアプローチとして、行動を問題視するのではなく、一貫した対応や妥協を促す接し方を獲得することができました。また、初期段階で信頼関係を築くことは、次の指導段階に進むための不可欠な基盤となることが確認できました。
研修後の交流会
研修後には、幸手市のコアラ亭特製の弁当を楽しみながら、参加者同士の交流会も行われました。この時間もまた、職員同士の知見を深める大切なひとときとなりました。
木村利行先生の紹介
最後に、木村利行先生は実に多彩なバックグラウンドを持つ教育者です。エンジニアから保育の専門家へと転身し、多くの教育機関で指導力を発揮されてきました。彼の温かい指導と豊富な経験は、参加者に多くのインスピレーションを与えました。今後も、木村先生からの学びを通じて、質の高い支援を続けていきたいと思います。
今回の研修があったからこそ、職員全体の意識を高め、より良い支援へとつなげることができました。