大分トリニータ、観戦体験イベントのSROI検証を実施しその成果を報告

大分トリニータが挑む社会貢献活動の成果

2024年11月3日、大分トリニータはレゾナックドーム大分で、J2リーグの試合を「ネットワンソーシャルアクションデー」をテーマに開催しました。このイベントでは、観戦と体験を組み合わせた特別なホームゲームイベントが行われ、多くの来場者が参加しました。

社会的価値を評価するSROI調査

この取り組みの特筆すべき点は、観戦者やスポンサーといったステークホルダーに与える社会的価値を評価するために、SROI（社会的投資収益率）調査が実施されたことです。この方法により、スポーツを通じた社会貢献活動の影響を定量的に把握し、さらなる活動の活性化や企業価値の向上を目指しています。

親子を対象とした無料観戦招待

特に注目されたのは「親子で応援フェスタ」です。この企画では、500名の親子を無料で招待しました。298組の応募があり、894名が参加しました。これは、地域の親子にトリニータの魅力を届け、今後の応援者を増やすための重要なステップとなりました。

体験イベントの充実

また、ニータンパークでは様々な体験イベントが展開されました。

- 応援グッズ制作ワークショップ：親子で作成した手作りの応援アイテムで、選手入場時には特別体験も用意されていました。
- 応援の輪を広げるリユースプロジェクト：ファンからの応援グッズを新規サポーターにリサイクル。多くの新しいサポーターが喜んで選んでいました。
- ユニバーサルスポーツ体験：プログラムには、アンプティサッカーの体験ブースがあり、107名が参加しました。

古着回収活動による社会貢献

毎回のホームゲームでの取り組みとして、古着回収を設け、特に発展途上国の子どもたちにワクチンを届けるための支援を行っています。この日のイベントでは、231名から古着を集め、125本分のワクチンに相当する量が確保されました。

今後の展望

今回のSROI調査は、昨年に続き2回目の実施となり、地域社会への貢献がどれだけ評価されるのかを明らかにする手段として重要です。大分トリニータは、この検証を通じて得られた結果を次年度のソーシャルアクション活動に生かし、イベントの改善と効果の最大化を目指します。参加した企業や団体、地域の皆様に感謝の意を示しつつ、さらなる理解と協力を求めています。