フェアトレード紅茶の新しい取り組み:清田高校の挑戦
札幌市立清田高等学校は、北海道で初めてのフェアトレード認定校として、まもなく開催される学校祭で特別な試みを実施します。この学校祭では、札幌を拠点とするIT企業、プロテック株式会社が開発したフェアトレード紅茶が販売され、生徒たちが実際にその運営に関わります。このプロジェクトは、国際協力やエシカル商品の重要性を学ぶ良い機会となるでしょう。
フェアトレード紅茶とは?
販売される紅茶は、ダージリン(インド産)とディンブラ(スリランカ産)の2種類で、どちらも40g入りで900円(税別)で提供されます。また、パッケージデザインは、札幌市内の就労継続支援B型事業所の利用者によるアート作品で、一般投票によって決まっています。このように、単なる商品販売にとどまらず、地域の人々の作品を通じてコミュニティの絆も深めています。
プロジェクトの背景
プロテック株式会社は、1987年に設立され、主に社会福祉事業所向けのITコンサルティングやシステム開発を行っています。企業は、福祉現場の基盤強化や新たな雇用の創出を目指し、福祉と社会を結びつける取り組みを行っています。今回のフェアトレード紅茶の商品開発は、この思いの延長線上にあるもので、就労支援施設とのコラボレーションによって実現しました。
学校祭での学び
7月12日(土)に行われる学校祭では、清田高校の生徒たちが自ら運営するショップでフェアトレード紅茶やエシカル商品を販売します。生徒たちは、事前に札幌市内のフェアトレード専門店「エシカル・タイム」を訪れて紅茶を試飲し、実際の販売体験を通じて、フェアトレード及びエシカル消費について学ぶことができます。こうした実践的な学びは、将来的に彼らが社会に出た際に大きな糧となるでしょう。
エシカル消費の啓発
プロテックのOmusubi事業部は、フェアトレード専門店と連携し、高校生たちが手に取る経験を通じてエシカル消費の重要性を広めることも目指しています。本プロジェクトは、環境や社会に配慮した商品を選ぶことの意義を伝える貴重な機会であり、教育現場からのアプローチが期待されます。
未来への展望
今後、プロテックは2025年12月を目指し、道産素材を用いたフレーバー紅茶の開発にも取り組む方針です。また、過去には『フェアトレードフェスタinさっぽろ2025』において製品の展示が行われ、パッケージデザインの人気投票なども実施されました。これにより、さらなる認知と興味を集める取り組みが続いています。
教育を通じて社会貢献や持続可能な消費の重要性を伝えるこのプロジェクトは、地域社会や学生にとって大切な意味を持つ試みです。清田高校のフェアトレードショップでの体験がどのような影響をもたらすのか、今後の動きが注目されます。