高精度な3Dプリントを実現する新ショールームが開設

新たな3Dプリンティングの扉が開く

株式会社システムクリエイトが、最新のFormlabs SLS式3Dプリンタ「Fuse 1+ 30W」を中心にしたショールームを設立しました。この新しい体験版では、3Dプリントワークフローの効率性とクリーンさを実際に体験することが可能です。従来の3Dプリンティングの悩みを解消し、業界での信頼性を高めるこのシステムについて詳しくご紹介します。

「Fuse 1+ 30W」の魅力とは

「Fuse 1+ 30W」は、ナイロン粉末を使用したレーザー焼結方式を採用しており、非常に高精度かつ迅速な造形が実現できます。従来のプリンタよりも、粉末飛散のリスクを大幅に軽減した設計になっており、どのような環境でも設置しやすいのが特徴です。また、通常のプリント作業は約7時間で終了し、高密度なビルドチャンバーであっても14時間内に完成するというスピード感も魅力の一つです。

効率的な粉末管理「Fuse Sift」

このショールームでは、「Fuse Sift」というコンパクトな粉末管理ステーションも展示されています。このシステムは、未焼結パウダーの回収やふるい作業を自動で行うことができ、粉末の再利用を促進します。また、計量も自動化されているため、次回のプリント準備がスムーズに行えます。グローブボックスやパーツキャリアーを備えており、粉末飛散の心配もありません。

自動化された後処理「Fuse Blast」

さらに、「Fuse Blast」装置は、粉末除去と研磨を自動で行うシステムです。手動操作にも対応しており、ブラスト処理が迅速に行われるため、造形品は滑らかな工業品質に仕上がります。この装置では、僅か10分でビルドチャンバーいっぱいの造形品の処理が完了します。

特徴的なのは、内蔵されたイオナイザーによって、粉じんやメディアの再付着を防ぐという優れた点です。これにより、滑らかで美しい表面仕上げを保証します。また、半光沢に仕上げた製品はそのまま染色などの表面処理も可能です。

体験を通じた知識の拡充

システムクリエイトでは、ものづくり企業向けの支援を強化しており、最新技術を体験することで、3Dプリンタの活用方法や設計の幅を広げていくことを目指しています。新ショールームでは、実機の見学やワークフロー体験が行われており、参加者が直接技術に触れる貴重な機会となっています。特に製造業に携わる方々にとっては、自社の製品開発や生産ラインに役立つヒントが得られることでしょう。