熊本再発見メディア「おるとくまもと」で熊本の魅力を発信

熊本の文化と魅力を再発見する「おるとくまもと」

熊本県に設立された熊本DMC（Destination Management Company）は、地域の観光資源を最大限に生かした取り組みを行っています。その一環として、地域密着型の情報発信サイト「おるとくまもと」がオープンしました。このメディアでは、熊本の魅力を地元の人々が直接取材・制作したコンテンツを基に発信し、観光客に向けて新たな魅力を紹介しています。

「おるとくまもと」は、今まであまり知られてこなかった隠れた名所や、地元ならではの飲食店、特産物などを厳選して紹介します。多くの地域情報メディアは、実際には現地を訪れずに情報をまとめたりすることが多く、結果として誤情報や古い情報が流通することがしばしばありました。しかし、このメディアでは、熊本DMCのキュレーターたちが実際に取材を行い、現地の最新情報を正確に伝えることをモットーとしています。

さらに、熊本県民や地域愛好者にとって特に嬉しいのは、これらの情報が単なる観光ガイドにとどまらず、地域の文化を再発見する手助けになる点です。地域に根ざし、そこに住んでいる人々が持つ視点から発信される情報は、特別な価値を持ち、現地のアイデンティティを確立する助けとなります。

地域観光を担う次世代の育成

「おるとくまもと」は、今夏には「おるとくまもと未来大学（仮称）」を設立する予定です。この未来大学では地域観光の基礎学習を行い、地域の人々が自ら情報を発信できる能力を育てることを目指します。「目利きキュレーター」として、自分たちの街の魅力を発見し、取材を行いながら記事を書く技術を習得することで、さらに多くの地元情報が集まることが期待されています。

すなわち、地域一体での情報発信を実現し、観光や食に関する新たな魅力を探求していくのです。これは、訪れる人々にとっても、熊本の文化をもっと楽しむきっかけになります。

地元の味を楽しむECサイトも

「おるとくまもと」では、厳選された宿泊施設や飲食関連商品のECサイトもオープン予定です。これにより、熊本の地元の味や文化を手軽に楽しむことができるようになります。一つ一つの店舗や製品は、地域の人々のアイデンティティや誇りを反映しており、訪れる人々には新たな体験を提供します。

このような取り組みを通じて、くまもとDMCは「おるとくまもと」を熊本の地域観光マーケティングの拠点とし、観光関連事業者や自治体と協力しながら、地域の魅力を最大限に発信していく方針です。地元ならではの情報を集約し、未来を見据えた観光地作りを目指すその姿勢は、熊本だけでなく日本全体にとっても注目されるべき事例と言えるでしょう。

熊本に住む人々や訪れる観光客にとって、「おるとくまもと」は新しい発見の場であり、地域の文化を深く理解するための貴重なメディアとなっていくことでしょう。