大阪港湾統計月報:2月データ分析 - 輸出入、コンテナ貨物、内貿フェリーの動向
大阪港湾統計月報:2月のデータ分析 - 輸出入、コンテナ貨物、内貿フェリーの動向
大阪市が発表した港湾統計(月報)から、2024年2月の大阪港における様々なデータを分析しました。
入港隻数と総トン数
2024年2月の入港隻数は1,704隻で、前年同月比3.1%増となりました。総トン数は867万総トンで、同4.8%増となりました。外航フルコンテナ船は248隻で同5.0%減、内航フェリー船は131隻で同5.6%増でした。
取扱貨物量
総取扱貨物量は626万トンで、前年同月比2.9%増となりました。内訳としては、外貿貨物は234万トンで同2.3%減、内貿貨物は392万トンで同6.3%増でした。
外貿貨物
外貿貨物の輸出は66万トンで同2.0%減、輸入は168万トンで同2.4%減でした。輸出では、ベトナム、マレーシア向けの化学薬品や、韓国、マレーシア向けの完成自動車の取扱量が大幅に増加しました。一方、中国、アメリカ向けの非鉄金属や、韓国、メキシコ向けの鋼材の取扱量が減少したため、輸出全体では2ヶ月ぶりの減少となりました。
輸入では、韓国、中国向けの鉄鋼や、韓国、カナダ向けの製材の取扱量が大幅に増加しました。しかし、韓国、中国向けの鋼材や、中国、タイ向けの窯業品の取扱量が減少したため、輸入全体では2ヶ月ぶりの減少となりました。
外貿コンテナ貨物
外貿コンテナ貨物の輸出は59万トンで同0.3%増、輸入は148万トンで同0.9%減となり、月間取扱量は207万トンで同0.6%減となりました。取扱コンテナ個数は、輸出が6万TEUで同4.0%減、輸入が7万TEUで同1.6%増となり、月間取扱個数は13万TEUで同1.1%減となりました。
内貿貨物
内貿貨物の移出は174万トンで同8.7%増、移入は218万トンで同4.4%増でした。
内貿フェリー
内貿フェリー貨物は123万トンで同9.5%増、内航フェリー乗降人員は約8万人(同22.7%増)でした。
今後の展望
大阪港は、輸出入貨物量、コンテナ貨物量ともに、世界的な経済情勢やサプライチェーンの変動の影響を受けながらも、堅調に推移しています。今後とも、物流拠点としての役割を強化し、地域経済の活性化に貢献していくことが期待されます。