最近、株式会社WACULが「AIアナリスト」に新機能を追加しました。その名も「経由ページ分析機能」です。この新機能は、Googleアナリティクスの最新バージョンであるGA4をベースにしており、サイト内でのユーザーの行動を分析し、コンバージョン率(CVR)を上げるページを特定するものです。
GA4への移行と新機能の導入
GA4は2023年7月1日をもって、従来のユニバーサルアナリティクス(UA)が停止し、全てのウェブサイトはGA4を使用してデータを計測する必要があります。WACULではこれまでUAを基にしていた「経由ページ分析機能」をGA4にも対応させることで、ユーザーがより効率的にデータを扱えるように進化させました。
この機能を使用することで、サイトを訪れたユーザーがどのページを経由した場合にCVRが向上するかを明らかにし、マーケティング施策の改善に活かすことができます。例えば、トップページからサービス詳細ページへの導線を強化した結果、CVRの向上が実現したケースも報告されています。
利用メリットと具体的な活用例
「経由ページ分析機能」は、具体的なデータ分析を通じて、ユーザー行動に基づくアクションを提案します。消費者向けサイトの場合、検索広告から流入した際にコンセプトページを経由する場合とサービス詳細ページを経由する場合でCVRの違いが見えてきます。これにより、CVRを向上させるための具体的な方針設定が可能になります。
法人向け服務でも同様で、記事コラムページから料金ページへの直接導線を設けることで、さらなる成果が得られた例もあります。これらの成功事例は、企業が持つ特有の状況や条件においても再現可能なアプローチとして注目されています。
ベータ版の位置付けと今後の展望
なお、現在の「経由ページ分析機能」は、WACULが提供するコンサルティングプラン以上のプランを契約しているユーザーのみが利用できる状態です。このベータ版では、WACULの専門コンサルタントがデータ分析を行い、その結果をユーザーが確認する形式を取っています。将来的には、ユーザー自身がデータ分析を行える機能を追加していく方針があります。
AIアナリストは今後もGA4への対応を進める意向を示しており、すでにGA4の連携数は2,500を超えています。この成長は、WACULが持つAI技術を駆使し、デジタルトランスフォーメーションを実現するための重要なステップです。
WACULについてのまとめ
WACULは、ビッグデータとナレッジを活用し、企業のデジタルマーケティングをサポートする新興企業です。2010年にコンサルティング事業を立ち上げ、AIを組み合わせたデータ分析技術によって、さまざまな業種の企業に向けた最適な解決策を提供しています。WACULの「AIアナリスト」は、デジタルマーケティングのPDCAを支援する自動化ツールとして、多くの企業に導入されています。
今回の新機能のリリースは、WACULにとってさらなる成長を促すものであり、マーケティング分野におけるデジタルトランスフォーメーションの進化を期待させるものです。今後もAIアナリストのさらなる発展に注目しましょう。