岐阜県飛騨市が実施した自治体PRを進化させるウェビナー
2025年7月29日、岐阜県飛騨市で開催されたウェビナー『自治体PRの最前線 『なんとなく発信』からの脱却』は、SNSやプレスリリースを通じた新しい広報戦略について、自治体職員へ向けて実施されました。主催は株式会社NAVICUS、株式会社PR TIMES、そして飛騨市の三者です。
このセミナーは、情報発信が「なんとなく」ではなく、明確な目的を持って行うことの重要性を強調しました。参加者は、広報活動の透明性を高め、より市民に寄り添った情報の提供が求められていることを実感します。
各部の内容
第一部:生活者に届くプレスリリース設計
株式会社PR TIMESによるプレゼンテーションでは、従来のメディア向けアプローチから、一般生活者に直接届く内容へと変化させるためのプレスリリースの設計法が紹介されました。特に、「メディアフック」というコンセプトが重要であることが示され、プレスリリースがいかに効果的に機能するかを事例を通じて解説しました。
第二部:届けたい人に届くSNSとは?
NAVICUSによるセッションでは、広報活動におけるSNSの特徴と、どのように使い分けていくべきかについて詳細が述べられました。「相手視点の情報設計」とは何か、具体的にどのようなビジュアルや言葉選びが効果的かを考察し、参加者の多くが納得のいく知見を得ました。
第三部:飛騨市の実践例
飛騨市による最後のプレゼンテーションでは、市民にとっての「知りたい」情報を発信するための広報戦略が中心に語られました。「なぜこの情報を伝えるのか」という問いから広報業務の根本に立ち返り、地域のファンを増やすための効果的なアプローチを紹介。市職員たちは「伝えたい」という気持ちではなく、市民のニーズに応じた情報提供の在り方を見つめ直しました。
参加者のフィードバック
ウェビナー終了後のアンケートでは、参加者から高い評価を得ており、特に各部に対するコメントは非常に前向きでした。具体的には、「プレスリリースの基本を改めて学べた」、「PR TIMESのタイトル工夫が参考になった」、「SNSの選び方のポイントが分かった」といった感想が寄せられました。これは、参加者自身が実務で感じる課題を解決するためのきっかけになったことを示しています。
NAVICUSの役割と未来
NAVICUSは、単なる情報発信の代行を超えて、地域の魅力を外部に伝えることがその使命です。人と人とのつながりを深め、『訪れたい、関わりたい』と思える地域づくりを目指しています。今後も、自治体と連携しながら、情報発信を通じた地域ファンの育成に力を入れていく方針です。
このウェビナーは、自治体広報の新しい見解を提示する一歩となり、今後の広報活動に大きな影響を与えることでしょう。