EdgeTech+2024で最先端技術を披露! ユリ電気商会がAI-SBC "Kakip"とプリズム分光モジュールを展示
株式会社ユリ電気商会は、2024年11月20日(水)から22日(金)までパシフィコ横浜で開催されるEdgeTech+ 2024に出展いたします。同社は、エンベデッド製品事業部で扱う「キーストーンプロダクツ」として、自社ブランドのAIシングルボードコンピュータ(以下「AI-SBC」)「Kakip(カキピー)」と、株式会社ピュアスペクトラが開発・製造するプリズム分光モジュールによる「分光ソリューション」を展示いたします。
AI-SBC "Kakip":小型ながらパワフルな性能
Kakipは、RenesasのAI-MPU "RZ/V2H"をコアチップとして搭載する名刺サイズのシングルボートコンピュータです。小型ながらも豊富なインターフェースを持ち、コアチップの強力なAIを含めた画像処理性能とマルチOSによる並行処理など、ロボティクスをはじめとする様々なアプリケーションの研究開発やPOCの製作に使っていただける製品です。
EdgeTech+ 2024では、Kakipを使ったロボットのデモンストレーションや、AIモデルの学習ツールを協力企業とコラボレーション展示、車載カメラの伝送規格であるGMSLでの映像取り込みできるオプションボードをコンセプト展示いたします。
Kakip x AGIRobots
EdgeTechブースの中央メインエリアでは、AGIRobots株式会社のご協力の元、Kakipを搭載したロボットによるデモンストレーションを行います。
Kakip x Computermind
Kakipの性能を活かすにはRenesas「DRP-AI3」に最適化したAIモデルの開発が必要です。EdgeTechブースでは、株式会社コンピュータマインドのご協力の元、ノーコードでAIモデルを開発できるAI開発ツール「DeepEye」を展示いたします。
Concept展示:GMSL2 Interface Board
MIPI-CSI2から4chの映像入力ができるKakipですが、アプリケーションによっては長距離伝送が求められます。こういったニーズに対応するため、車載カメラに広く採用されるSerDes規格であるGMSL2の映像入力ボードを参考出展いたします。
プリズム分光モジュール:光を操り、新たなビジョンセンシングの世界へ
近年、AIテクノロジーの飛躍的な成長によってビジョンセンシングの分野はますます重要性を増しています。カメラの画質や映像伝送技術、画像処理技術の向上に注目が集まる中、ユリ電気商会は、イメージセンサに当てる「光」を操ることも非常に重要であると考えています。
光の波長により見え方が変わる、人の目に見えないものが見えるという従来の価値に加えて、複数波長を同時に見たりマルチフォーカスの撮影ができるプリズム分光は、より大きな付加価値を皆様にご提供できる技術です。
EdgeTech+ 2024では、様々な種類の分光モジュールをご用意し、波長による被写体の見え方の違いなどを実際に見ていただける展示をいたします。「こんな波長でカスタムしてほしい」、「自分たちのワークが実際どのように見えるのか試してほしい」など、分光に関するご相談も承っております!
オムロンセンテック社 5M 3CMOSカメラ
ピュアスペクトラ社の3波長プリズム分光モジュールを搭載した、オムロンセンテック社の高画素3板式カラーカメラを展示します。高精度のRGB分光、CoaXPressインターフェイスを採用し、最大108.9fpsの高フレームレートを実現しています。 食品、薬品、農作物などあらゆる分野の検査、計測精度の向上を可能にします。
様々なプリズム分光モジュールの実映像を展示
以下の波長の分光モジュールを実際に画像を出して展示します。皆様のワークを実際に映していただくことも可能です。
可視光 + 近赤外光(おおよそ380nm ~ 1000nm)
可視光 + SWIR(おおよそ380nm ~ 1680nm)
* 多焦点(マルチフォーカル)
AI-SBCと分光:未来のビジョンセンシングを担う技術
ユリ電気商会は、AI-SBC "Kakip"とプリズム分光モジュールを組み合わせることで、従来のビジョンセンシングの限界を超え、新たな可能性を創造できると確信しています。EdgeTech+ 2024では、これらの最先端技術を展示し、来場者の方々と積極的に意見交換することで、未来のビジョンセンシング技術の発展に貢献してまいります。