MESの個展「カイ/KA-I」について
2025年7月4日(金)から27日(日)まで、麻布台ヒルズの「Gallery & Restaurant 舞台裏」にて、アーティストデュオ・MESの個展「カイ/KA-I」が開催されます。キュレーターには、現代アートシーンにおいて注目を集める齋木優城氏が起用され、この展覧会は芸術と社会をテーマに展開されます。
MESは、新井健さんと谷川果菜絵さんから成るアーティストデュオであり、2015年から活動を開始し、今年で10周年を迎えました。彼らはナイトクラブにおけるレーザーVJのパフォーマンスで注目を集めた後、クラブカルチャーと現代美術の狭間を行き来しながら独自の作品を発表し続けています。
展示のテーマと意図
個展「カイ/KA-I」では、人間と動物、支配と被支配といった二項対立に疑問を投げかけ、食肉や飼育に関する身体感覚について問い直す作品が展示されます。特に、宮城県の養豚場でのリサーチから着想を得て制作したインスタレーションが見どころです。
これにより、私たちが普段目にすることのない食肉生産の裏側や動物たちの命に対する考え方を再考させられる機会となることでしょう。
イベント詳細
展覧会に関連したスペシャルイベントも予定されています。7月21日(月)17:00には「海の日の会」が開催され、この日は「カイの日」とも呼ばれています。この特別なイベントでは、アーティストと参加者が食卓を囲みながら、展覧会に関する食材を楽しむことができます。参加費はお一人2,000円で、提供される小さなメニューには、Gallery & Restaurant 舞台裏のシェフが腕を振るった料理が含まれます。
また、7月27日(金)17:00には、アーティストデュオMESとゲストアーティストの渡辺志桜里氏を招いたクロージングトークが行われます。このイベントでは、「支配/被支配」というテーマを巡り、人間と動物の関係性について深く掘り下げる機会となります。観覧は無料で、予約は不要です。貴重な対話の場として、ぜひ参加してみてください。
Gallery & Restaurant 舞台裏について
麻布台ヒルズ内にあるこのGallery & Restaurantは、2023年11月にオープンし、現代芸術の作品を展示するだけでなく、観覧後に誰かと語り合いたくなるような空間として設計されています。ギャラリーの裏にはシェフがいるキッチンがあり、簡単なお食事やワインを楽しむことができます。狭い空間ではありますが、アートと食事を組み合わせることで、深い体験を提供しています。
アーティストの活動
MESは、近年も様々な国際的な展覧会に参加しています。2021年には国会議事堂において、緊急事態宣言下での抗議を示したレーザーの投影を行い、2024年にはガザ侵攻に関するパフォーマンスを通じて、メッセージを発信しました。
このように、彼らは国内外での活動を通じて、自己表現を深化させています。アートを通じて社会問題を照らし出し、観客との対話を促す姿勢が、今回の展覧会「カイ/KA-I」にも色濃く反映されています。
開催情報
- - 会場: Gallery & Restaurant 舞台裏
- - 所在地: 東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザ A B1F
- - 開催期間: 2025年7月4日(金)〜7月27日(日)
- - 観覧料: 無料
アートを愛する皆様にとって、見逃せない展覧会となること間違いなしです。ぜひ、MESの個展「カイ/KA-I」を訪れて、その深いメッセージを感じ取ってみてはいかがでしょうか。