デフハンドボール男子日本代表、ユニフォーム発表
デンマークのスポーツブランド・ヒュンメルが、デフハンドボール男子日本代表の新ユニフォームを発表しました。ユニフォームは11月16日の開幕戦から使用され、東京都世田谷区の駒沢オリンピック公園総合運動場で行われる予選リーグに挑む選手たちの姿が非常に楽しみです。
手話を取り入れたユニフォーム
今回のユニフォームは、8月20日にハンドボール男子日本代表がパリ・サン=ジェルマン戦の際に着用した手話シャツに基づいています。この手話シャツは、ヒュンメルが6つのクラブと連携して行ったチャリティー企画の一環で、聴覚障がい者支援を目的としています。このような取り組みは、スポーツと社会貢献の結びつきを深める素晴らしい例と言えます。
「心の旗を振ろう」をテーマに
ユニフォームのデザインは「心の旗を振ろう」をテーマにしており、揺れ動く旗のイメージが表現されています。デフスポーツでは、音の代わりに旗が合図として用いられることも多く、選手たちの気持ちを一つにする大切なアイテムです。デザイン過程にはデフハンドボール男子日本代表の選手やスタッフも参加し、その意見が反映されたユニフォームになっています。背面上部には「JAPAN」が指文字とアルファベットで併記されています。
勇気を与える存在
男子日本代表の部井久アダム勇樹選手は、「ハンディキャップを抱えながら頑張っているみなさんの姿を見て勇気づけられます。我々も同じ競技の仲間として、お互いに良い結果が出るように高め合いたい」と話しています。この言葉には、スポーツを通じた絆や相互理解の重要性が込められています。
ハンドボールの魅力を広める
日本ハンドボール協会の広報担当も、「デフハンドボール男子日本代表と通常の男子日本代表が一つのウェアを通じて互いをリスペクトし合うことで、ハンドボールの持つつながりの力を象徴しています」と述べています。この取り組みを通じて、もっと多くの人々にハンドボールの魅力を知ってもらいたいという願いが表れています。11月3日には壮行試合が千葉県の昭和学院高校で行われ、デフハンドボール男子日本代表は初出場となるデフリンピックに向けて意気込みを見せています。
デフリンピックへの期待
デフハンドボール男子日本代表は、2025年に東京で開催される第25回デフリンピック競技大会で、11月16日にトルコ、17日にブラジル、19日にドイツとの予選リーグに臨みます。初出場でのメダル獲得を目指し、選手たちは意気込んでいます。
日本ハンドボール協会とヒュンメルへの注目
日本ハンドボール協会は1938年に設立され、国際的な活動を展開してきました。ヒュンメルに関しても、フットボールブーツの革新を始まりとして、スポーツを通じて世界を変えるというビジョンのもと活動しており、今回のユニフォーム発表もその一環です。日本ハンドボール協会とヒュンメルの取り組みは、スポーツが持つ力を再確認させるものであり、今後の活動にも大いに期待が寄せられています。