『海辺の彼女たち』
2020-11-26 16:41:50

移民女性たちの苦悩を描いた映画『海辺の彼女たち』が劇場公開決定!

映画『海辺の彼女たち』が2021年春に劇場公開



藤元明緒監督による新たな移民映画『海辺の彼女たち』が、2021年春にポレポレ東中野をはじめとする全国の劇場で公開されることが決まりました。本作は、日本とベトナムの国際共同制作で、より良い生活を求め、技能実習生として日本にやってきたベトナム人女性たちの苦悩と葛藤を描いています。

映画の背景とストーリー



本作は、技能実習生として日本へ渡った三人の若いベトナム人女性の物語です。彼女たちは、不当な扱いを受けた職場から逃れ、ブローカーを頼りに新たな職を求めて雪まじりの港町にたどり着きます。物語は、彼女たちが直面する現実の厳しさと、それに対する希望を見出そうとする姿をリアルに描写しています。

2021年9月には、第68回サンセバスチャン映画祭でワールド・プレミア上映が行われ、その後11月には東京国際映画祭でアジアン・プレミアとして凱旋上映されました。どちらの会場でも大変な反響があり、上映回はすべて完売。観客からは「ドキュメンタリーとしても通用するほどリアルな演出」などの声が上がり、称賛の嵐となりました。

海外メディアからの高評価



さらに、本作はエンタメ情報誌『バラエティ』により「見逃せない日本映画5作品」に選ばれ、米『ハリウッドレポーター』からは「彼女たちの勇気と敬意に捧げた美しい詩」であると高く評価されました。これにより、映画祭を通じて本作の知名度は大きく上昇しています。

公開劇場とコメント



『海辺の彼女たち』は、東京のポレポレ東中野をはじめ、大阪、愛知、福井、石川、富山、神奈川、京都、兵庫など、全国の映画館で公開が決まっています。公開決定に際し、ポレポレ東中野の大槻貴宏代表や、東京国際映画祭の矢田部吉彦シニア・プログラマー、そして留学生や技能実習生を支援しているNPO法人の吉水慈豊代表からコメントが寄せられました。

大槻代表は「本作は、日本に住む外国人の陽の当たらない物語を無名のキャストで描いている」とし、社会の多様性への寄与を強調しました。矢田部プログラマーは、監督が全力で描いた熱い視線が観客の心を打つと述べ、吉水代表は、技能実習制度の問題点を浮き彫りにし、外国人労働者の人間性を思い起こさせる効果を期待しています。

まとめ



『海辺の彼女たち』は、多くの映画祭での評価を得て、2021年春に全国での公開が待たれます。この映画を通じて、技能実習生として訪れる外国人女性たちの実情を知り、彼女たちの人間としての尊厳に触れる機会ともなるでしょう。ぜひ劇場でその迫力あるストーリーに触れてみてください。公開を心待ちにしましょう。

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株式会社E.x.N
住所
東京都西東京市南町4-17-2102
電話番号
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