北九州市での特別な展示「テレジンのちいさな画家たち詩人たち展」
北九州市八幡東区の「ココクル平野・くるくるスペース」で、約7年ぶりに開催される「テレジンのちいさな画家たち詩人たち展」。この展示は、悲劇的な歴史の中で芸術を通じて生きる希望を持ち続けた子どもたちの物語を伝える貴重な機会です。
テレジン収容所の背景
1940年代、ナチスにより設立されたテレジン収容所は、約15,000人の子どもたちが過ごした場所でした。彼らは飢えや寒さ、親と引き離される寂しさに耐えながら、生きる希望を失わずにいたのです。この過酷な環境の中、フリードルディッカーという教師が子どもたちに絵画を教え、彼らはその中で希望の光を見出しました。彼らの絵は後に4000枚も残され、今や歴史の証人となっています。
展示の内容
この展示では、野村路子さんが作成したパネルなどを通じて、テレジン収容所の子どもたちの作品とその背後に秘められたストーリーを知ることができます。展示期間中、さまざまなイベントが予定されています。
- - 初日イベント(10月12日・日曜日、15時~): 野村路子さんによるトーク「子どもたちの命と平和」。
- - 特別演奏(10月13日・月曜日、11時~): 笛田ちひろさんのリコーダー演奏に合わせて、小中学生がテレジンの子どもたちの詩を朗読。
- - コンサート(10月16日・木曜日、13時半~): 吉田水子さんによる「めぐるいのちのコンサート」。
また、最終日(10月18日・金曜日、16時~)には、特別な音楽セッションが設けられ、地域のアーティストが参加します。
知る勇気と伝える努力
この展示は「知る勇気、伝える努力」をテーマに掲げています。野村路子さんは、子どもたちの作品を通じて、彼らの命のメッセージを多くの人々に伝えたいとしています。芸術が持つ力について考えさせられる貴重な機会となるでしょう。
地域とのつながり
ココクル平野では、地域の障害福祉サービス事業所が手作りのお菓子や雑貨を販売。また、多世代交流の場として、さまざまな人々が集い、コミュニティの一体感を感じられる場となります。期間中にはお食事も用意されているので、ぜひ友人や家族を誘って訪れてみてください。
お問い合わせ
詳細についての問い合わせは、電話番号093-671-1221、またはNPO法人わくわーくのウェブサイトで承ります。この展示が多くの方に届き、心に響くメッセージとなることを願っています。