子どもたちの心を育むホラーの世界
2025年6月11日、株式会社福音館書店から、話題のホラーアンソロジー『こわい話の時間です 部分地獄』と『こわい話の時間です 六年一組の学級日誌』の二作品が同時に刊行されます。多くの人気作家が参加し、子どもたちの好奇心や想像力を刺激する本格的なホラー作品がそろっています。
怖いの中の優しさ
近年、子ども向けのホラー作品が人気を集めていますが、福音館書店は「怖い」という感情が子どもたちの成長において重要であると考えています。恐怖を味わうことで、子どもたちの心は豊かになると同時に、彼らにとって大切な感情を育む機会にもなります。このような視点から、今回描かれる物語は単に怖がらせるだけではなく、その中に切なさや優しさを含んでいます。
信頼の作家陣
今回の作品は、14名の作家による書き下ろしで、監修は井上雅彦氏。この著名な作家は「異形コレクション」シリーズを手掛けており、ホラーや幻想ミステリーに精通しています。参加作家には、宮部みゆきや恩田陸といった名だたる作家が名を連ねており、それぞれが独自の視点で子どもたちを本気で怖がらせる作品を提供しています。
身近な場所が舞台
物語の舞台は、神社や学校、公園、路地、夕暮れ時の自宅など、日常生活で見かける場所が多く、子どもたちが馴染みのある環境で繰り広げられる怖い話が展開されます。そのため、読者は身近に感じながら物語を楽しむことができるのです。
作品リスト
部分地獄
- - 芦沢央「ログインボーナス」
- - 井上雅彦「きれいずかん」
- - 宇佐美まこと「おやすみ、ママ」
- - 太田忠司「おはよう、アンちゃん」
- - 加門七海「青いコップ」
- - 黒史郎「えんまさん」
- - 澤村伊智「靴と自転車」
- - 斜線堂有紀「部分地獄」
- - 宮部みゆき「よあるきのうた」
六年一組の学級日誌
- - 我孫子武丸「猫屋敷に気をつけて」
- - 恩田陸「六年一組の学級日誌」
- - 黒木あるじ「おぼえているかい?」
- - 篠たまき「骨もよう」
- - 田中哲弥「誕生日のお祝い」
- - 田中啓文「象の眠る山」
- - 恒川光太郎「能面男」
- - 牧野修「爪に関するいやな話」
- - 木犀あこ「とりかえっこ」
まとめ
ホラーを通じて子どもたちが心を育むことができる作品が、2025年夏に子どもたちへ向けて発表されます。恐怖の中にある優しさや感情を感じることができるホラー作品として、多くの子どもたちに届くことを期待しています。