大京建機の新展開
2020-09-09 16:27:44
大京建機、ドバイに最新クレーンを共同購入し業務拡大へ
大京建機、最新クレーンの共同購入で中東市場に挑む
建設業界における新しい展開として、大京建機がドバイで最新モデルのデューティサイクルクローラークレーン「Liebherr HS 8130.1」を共同購入したというニュースが舞い込んできました。このプロジェクトは、同社が関連会社であるアビルコインターナショナルを通じて行われ、中東地域における業務の拡大を目指しています。この購入により、ドバイに保有するクレーン数は14台となり、最新技術を駆使したクレーンを使ったサービスの提供が可能になります。
1. 背景にあるマーケティング戦略
大京建機は、2005年から中東ドバイを中心とした湾岸諸国をターゲットに、クレーンの売買に乗り出しました。2008年にはドバイ現地法人を設立し、2015年には、SALIM EQUIPMENT RENTAL L.L.Cとの業務提携を結ぶことに成功。これにより、クレーンの売買や共同購入が活発になりました。特にドバイは、アジアとアフリカを結ぶ重要な拠点とされており、大京建機はこの地での事業を強化するため、リープヘルの新型クレーンが最適であると判断しました。
2. 現地プロジェクトへの適用
新型クレーンは、すでにUAEで行われている「エティハドレール」鉄道敷設プロジェクトに配備されており、現場で稼働を開始しています。これにより、地盤改良が求められるプロジェクトでも、その性能をしっかりと活かすことができています。
3. 最新技術で効率化を実現
新型クレーンは、既存のモデルと比べて効率的で、作業量や安全性において大きな向上が見込まれています。特に「Dynamic Soil Compaction」工法による地盤改良では、自動フリーフォールシステムを採用し、最大40メートルまでの高さから材料を落下させて地盤を締め固めることが可能です。この作業においては、高度な技術を必要とせず、オペレーターの負担も軽減されています。
4. 会社の概要と展望
大京建機は、1968年の設立以来、クレーン揚重業、クレーンのレンタル事業、さらには海外市場への輸出入活動に取り組んできました。所在地は東京都大田区にあり、その強みを活かしてグローバルな事業展開に取り組んでいます。代表取締役の内田隆一氏は、今回の共同購入を通じて、さらなる海外進出の足がかりを築いていく考えです。
クレーンの保有台数を増やすことで、新たなプロジェクトの受注やサービス提供の質向上が期待できるだけでなく、今後のグローバル展開にも大きな影響を与えるでしょう。国内外を問わず、優れた技術とサービス提供を通じて、建設業界に新たな価値をもたらすことを目指す大京建機の動きには、今後も注目が集まりそうです。
会社情報
- 会社名
-
大京建機株式会社
- 住所
- 神奈川県川崎市川崎区駅前本町14-1DKビル5F
- 電話番号
-
044-221-7651