全国ツアー「ALL REQUEST」の東京公演を振り返る
日本の音楽シーンで長年にわたり活躍してきた徳永英明。今年の全国ツアーは「ALL REQUEST」と題され、ファンからのリクエストに基づいた特別なセットリストが披露されることが話題となっています。2025年5月から始まったツアーは、12月まで39本に及ぶスケジュールで展開され、リクエストを通じてファンとの絆を深める貴重な機会となっています。
11月1日には、昭和女子大学人見記念講堂で行われた東京公演が開催され、多くのファンが集結。開演前には過去の名アルバムのジャケットがスクリーンに映し出され、訪れた人々は徳永のキャリアを思い返しながらワクワクした気持ちを抱きました。
迫力のある演出と名曲セレクション
公演が始まると、「翼の勇気」でゆっくりと幕が開き、続く楽曲もすぐに心をつかみます。「僕のそばに」と続くラブソングでは、オーディエンスの心に寄り添うように、透明感ある歌声が響き渡りました。特にデビューシングルである「レイニー ブルー」は、映画のワンシーンのような情景描写で聴衆を魅了し、切ない感情があふれ出します。ライブ全体を通して、平成から令和にかけて受け継がれる彼の歌のリアリズムが鮮明に表現され、高揚感に包まれました。
VOCALISTシリーズでの名演
公演では、「VOCALIST」シリーズの楽曲も次々に披露され、観客の心を一層掴みます。「駅」や「やさしさで溢れるように」などは、それぞれ異なるストーリーを持ちながら、切なくも美しい旋律を奏でています。特に「永遠の果てに」のセルフカバーは、彼の思いが深く伝わる名演でした。
盛り上がる後半戦
休憩を挟んだ後半も盛り上がりは続き、「愛をください」ではエレキギターを持つ姿も見せ、真っ直ぐな愛を歌い上げました。充実したリズムに乗せて次第に観衆を巻き込み、ロックナンバー「負けるな」でクライマックスに達します。彼の魂の叫びは、会場全体を一体感で包み込みました。
アンコールでの感動
公演の締め括りとして、リクエストに応える形で「心の中はバラード」を歌唱。さらに徳永の代表曲「壊れかけのRadio」では、観客と一体となり、全員でシンガロングする感動的な瞬間を迎えました。彼の歌声が響くたびに、当日の一体感は、未来への希望を示すようにも感じられました。
この日のライブは、徳永英明としての40周年前夜祭とも言える重要な意味を持っていました。彼のキャリアに対するファンからの愛や敬意がリクエストという形で示され、彼自身も新たな一歩を踏み出す決意を新たにしたのではないでしょうか。
音楽が生み出す特別な瞬間。この夜の舞台は、いつまでも色あせることのない思い出として、徳永英明とファンの心に刻まれました。
WOWOW特集の予告
さらに、WOWOWでは「祝40周年 德永英明特集」が来年の1月からスタートします。全4ヶ月にわたる特集で、初回はこの公演の放送・配信が予定されています。これからも彼の音楽を通じた感動の瞬間をお見逃しなく。