地下鉄で辿る艺术の旅、地主麻衣子特集上映
下北沢の映画館『K2』で、国内外から注目を集めるアーティスト、地主麻衣子の特集上映がついに決定しました。期間は9月19日(金)から。今回の上映には、彼女のこれまでの作品の中でも特に注目されている5作品がラインアップされています。タイトルは「頭のなかの柔らかな時間と空間について」と題されています。
特集上映の背景
本特集上映は、アートイベント『ムーンアートナイト下北沢2025』の開催と連動し、K2が企画した実験的な試みです。これにより、下北沢という地域がアートと映画の対話を持つ場として新たな価値を生み出そうとしています。監修するのは、アートプロデューサーの芹沢高志氏と、同映画館の共同代表である大高健志氏。
上映作品の紹介
上映される作品は以下の5本です。
1.
遠いデュエット(2016年) - 40分
- 植物的なアーキテクチャを感じさせる作品で、大好きな小説家ボラーニョからインスパイアされた映像です。
2.
ブレイン・シンフォニー(2020年) - 8分
- 記憶や記録についての深い思索を巡らせる詩的な映像作品。
3.
リップラップ/エアーハグ/エネルギーの交換(2020年) - 2分
- 身体とコミュニケーションの新たな形を探るアニメーションです。
4.
フォトン(2023年) - 8分
- 病と向き合う友人を盲目的に見つめ直すポートレート。
5.
空耳(2023年) - 30分
- 不思議な出来事を音と映像で物語る作品。
作品に込められた思い
地主麻衣子氏は、これまで「愛」、「欲望」、「死」といった人間の根源的なテーマを追求し続けてきました。彼女の作品は、日々の生活で感じる出来事や他者との対話を通じて、これらのテーマに新たな光を当てています。特集のために選ばれた5作品は、いずれも彼女自身が「新しい文学的体験」と語ることができる特別なものです。
地元の反響
下北沢でのこの特集上映は、住民からも大いに期待されています。「K2」の上映は単なる映画鑑賞に留まらず、観客との新たな対話を生む空間であると期待されています。地域全体がアートを楽しむ機会を拡げ、独自の文化を形成することが狙いです。
映画の後には、今回のプロジェクトや地主麻衣子の今後の活動についてもトークイベントが企画されています。アートファンならずとも、多くの人に劇場という新たな文化の場を体験してもらいたいという思いが込められています。
この特集上映を機に、下北沢がより一層、アートの発信地となることを願っています。ぜひともお見逃しのないように!