近年、日本の建設業界は深刻な人材不足に直面しています。その解決策の一環として、ヒューマンリソシア株式会社はインドネシアのパラヒャンガンカトリック大学と連携し、土木工学および建築学を専攻する学生を対象とした「Civil タレントプログラム」を開始しました。このプログラムは、インドネシアの学生に対して日本でのキャリア機会を提供し、同時に日本の建設業界のニーズを満たすことを目的としています。
プログラムでは、日本語教育が組み込まれており、学生たちは在学中から日本語を習得し、卒業後には日本の企業での就業に備えることができます。特にBIM/CIMやCAD、GISといった分野に特化した教育が行われ、技術力の高い人材が育成されていく予定です。
ヒューマンリソシア社は、過去にIT分野で30以上の海外大学と提携して就業支援を行ってきましたが、土木・建築分野での連携は初めての試みです。この新たなプログラムを通じて、インドネシアの学生に対して日本での豊富な職業機会を提供できることを期待しています。プログラム参加者は、ヒューマンアカデミー日本語学校の20,000名以上の卒業生を生み出した実績を持つ教育プログラムに基づいて、日本語を集中して学びます。
「Civil タレントプログラム」は、日本の建設業のための新たな人材供給源を生み出すことを目指しており、2027年までに1,000名のエンジニア派遣の実現を掲げています。このように、国境を越える人材の流入が期待される中、日本企業には国際的な視野を持った優秀な人材が集まることで、業界全体の競争力の向上につながるでしょう。
プログラムの主な対象としているのは、パラヒャンガンカトリック大学の土木工学・建築学部に在籍している学生で、2026年度以降に卒業を予定している人たちです。学びたい意欲のある学生は、プログラムを通じて日本語をはじめとする多様なスキルを習得し、就業のチャンスを広げることが期待されます。
日本は技術的にも先進的な国で、インドネシアの学生にとって、技術の現場での学びや文化交流は非常に貴重な経験となります。プログラムの運営に関わる双方の大学や企業は、各自の強みを活かしながら、学生の日本での生活や就業をサポートします。
このプログラムを通じて、学生たちが日本での就労を経験し、自国の発展に寄与する人材に成長していくことが期待されています。インドネシアの学生と日本の建設業界の架け橋となるこのプログラムに、多くの注目が集まることは間違いありません。将来的に、双方の国にとって有益な関係が構築されることで、国際的な人材交流がさらに進展することを願っています。