手話言語条例制定10周年記念イベントで地域の理解を深める

丹波篠山市で手話言語条例制定10周年を祝おう！

丹波篠山市では、「みんなの手話言語条例」が2014年12月に制定され、今年で10年を迎えます。これを記念して、地域全体で手話について理解を深めるイベントが開催されます。手話は、聴覚に障がいのある方々にとってコミュニケーションの重要な手段ですが、その重要性はまだ多くの人に認識されていないのが現状です。このイベントは、その認識を高め、共生社会の実現に向けた第一歩となることでしょう。

手話の重要性

手話は、手や指、体の動き、顔の表情を使い、視覚的にコミュニケーションを行うための言語です。聴覚に障がいがある人々にとっては、自己表現の手段であり、社会参加のためには欠かせないものです。しかし、歴史的には、手話が禁止される時代もあり、社会への情報アクセスが困難でした。2011年には、障害者基本法で手話が「言語である」ことが法的に認められましたが、まだ十分な理解が得られていないのが実情です。

丹波篠山市は、このような背景から「みんなの手話言語条例」を制定しました。この条例は、手話の理解を深め、ろう者を含むすべての人々が地域で安心して生活できる環境を整えることを目的としています。

さまざまな取り組み

条例の制定を受けて、丹波篠山市では多岐にわたる取り組みが推進されています。これには、手話を学ぶための講座や出前講座、手話サークルの紹介、通訳者の配置などがあります。また、NET119緊急通報システムを導入し、手話を用いる方々が緊急時にも安心して通報できる環境を整えています。

さらに、新型コロナウイルスの影響にも対応し、オンライン通訳サービスや電話リレーサービスなども提供されており、遠隔地でも手話を用いたコミュニケーションを支援しています。

記念イベントの詳細

このような取り組みを通じて、手話の認識を広め、地域全体で手話を支える環境を作ることを目的として、10周年を祝うイベントが開催されます。

イベント情報

- 名称：丹波篠山市みんなの手話言語条例制定10周年イベント
- 日時：2月11日（火・祝） 13:00～15:30
- 場所：丹南健康福祉センター

プログラム

1. 「手話は言語」10年の歩み報告
2. 手話うた「365日の紙飛行機」
3. 特定非営利団体法人いぬいふくし村より手話の取り組み報告
4. 手話ステージ：ちめいど雄介やoioiが出演
5. パネル展示とスタンプラリー、クイズコーナー

参加の申し込みは不要で、参加は無料です。手話に興味がある方、地域の共生社会について考えたい方は、ぜひ足を運んでみてください。