アットホーム、「スマート申込」連携会社を53社に拡大
不動産情報サービス大手の株式会社アットホームは、オンライン入居申込システム「スマート申込」において、新たに2社と連携を開始したと発表しました。これにより、連携する家賃債務保証会社は合計53社に増加しました。
「スマート申込」は、入居希望者がオンライン上で必要事項を入力するだけで、賃貸物件への入居申込が完了するシステムです。従来の手続きに比べ、大幅な時間短縮とペーパーレス化を実現し、不動産会社と入居希望者双方にとって利便性の高いサービスとなっています。
今回の連携拡大により、「スマート申込」は更なる進化を遂げました。入居希望者の情報が家賃債務保証会社にスムーズに連携されるため、審査依頼が迅速に行われ、入居審査にかかる時間を大幅に短縮できるようになりました。また、従来はFaxや郵送で行われていた煩雑な書類のやり取りが不要となり、不動産会社側の業務負担軽減にも大きく貢献します。
連携拡大の背景:民法改正と家賃債務保証会社の利用増加
2020年4月の民法改正により、連帯保証人の極度額明示が義務化されたことを受け、家賃債務保証会社の利用が急速に拡大しています。アットホームが2024年4月に実施した調査によると、賃貸取引において家賃債務保証会社を利用している割合は8割以上にのぼるという結果が出ています。
この利用増加に伴い、不動産会社における家賃債務保証会社とのやり取りの手間が増加していました。アットホームはこうした課題を解決するため、「スマート申込」の開発・提供を進め、家賃債務保証会社との連携を強化することに注力しています。
「スマート申込」の利点
「スマート申込」は、入居申込のペーパーレス化、入居審査における業務効率化を実現するだけでなく、入居希望者にとっても利便性の高いサービスです。スマートフォンやパソコンから簡単に申込手続きを進めることができるため、時間や場所を選ばずに手続きを進められます。
アットホームの取り組み
アットホームは「スマート申込」以外にも、不動産業務の効率化を促進するための様々なサービスを提供しています。これらのサービスを通して、不動産業界全体のDX化を推進し、加盟店である不動産会社の業務効率化・生産性向上を支援していくとしています。全国61,000店以上の加盟店をサポートし、不動産業界の活性化に貢献していく姿勢を示しています。
今後の展望
アットホームは、今後も家賃債務保証会社との連携を拡大し、「スマート申込」の機能を強化していくことで、不動産業界全体の業務効率化とDX化を促進していく方針です。この取り組みは、不動産会社だけでなく、賃貸物件を探している人々にとっても、よりスムーズで快適な賃貸取引を実現することに繋がると期待されています。