KDDIアジャイル開発センターがCacooを運用
KDDIアジャイル開発センターでは、株式会社ヌーラボが提供するオンライン作図ツール「Cacoo」を活用して、リモート環境下での迅速なアジャイル開発を実現しています。特に、コロナ禍以降のリモートワークが普及する中で、Cacooは現場での情報共有やチームの連携を強化する重要なツールとなっています。
Cacoo導入の背景
元々、KDDIアジャイル開発センターではさまざまなプロダクトの開発において、アジャイル手法を取り入れていました。しかし、従来は実物の付箋やホワイトボードを使用し、リアルタイムでの情報共有は困難でした。リモートワークに移行する必要が高まる中、同社ではテレワークに最適化されたツールが求められ、Cacooの導入が決定されました。このツールを活用することで、物理的な制約から解放され、チームの進捗や課題をすばやく確認できる一元的なプラットフォームが構築されました。
利用効果と実績
スクラム運用の効率化
Cacooの導入により、物理的なホワイトボードでの運用から、オンラインでのスクラムボードに移行しました。これにより、オフィスに集まることなく、リアルタイムでの情報共有が可能となり、業務が効率化。さらに、スクラムの進行状況や課題を瞬時に把握できる仕組みが整ったことで、チーム全体の素早い意思決定が促進されています。
認識のブレを防ぐツールとして
ユーザーストーリーマップや構成図の共同編集によって、チームメンバー全体の理解度が向上しました。Cacooの多様なテンプレートと直感的な操作性により、特に新しく加わったメンバーでもスムーズに情報を整理・共有でき、認識のズレが少なくなりました。これにより、業務の進行においては全員が同じ方向を向いて作業ができるようになりました。
離れた拠点でも一体感を持つ
メンバーの個性やバックグラウンドが異なる中でも、Cacooを通じて情報を一元化することで、リモート環境にあっても自然とチーム内の一体感が生まれるようになりました。このような環境は、オフショアチームとの協業にも好影響を与え、チームビルディングの加速にも寄与しています。
導入事例のインサイト
KDDIアジャイル開発センターの須田部長と高橋スクラムマスターは、Cacoo活用の成功体験を次のように語っています。「私たちのチームは、スクラムマスターを中心に結束力を高めており、Cacooを用いることでフルリモート環境でもスムーズな連携が可能になっています。」また、彼らは今後の計画として、過去の管理データをCacooに移行し、さらなる透明性を追求していくことを示唆しています。
未来に向けた展望
労働人口の減少が進む中で、雇用形態やメンバー構成の多様化が進むことが予測されています。これに伴い、異なる立場や背景を持つチームメンバーが共通の目標に向かって作業を推進するためには、チームワークの管理が重要になってくるでしょう。ヌーラボでは、様々なチームのニーズに合わせたサービスの改善に励んでおり、Cacooを通じた柔軟な運用がさらに進むことが期待されています。
Cacooについて
Cacooはプロジェクトのアイデアや作業計画をオンライン上で簡単に作成し、チーム内に共有できるツールです。豊富なテンプレートを活用して、さまざまな図をスムーズに作成・共有できる利点があり、業務の効率化に大いに寄与します。2009年のサービスリリース以来、多くの企業で活用されており、その成果は数多くの導入事例として確認されています。
さらに、Cacoo以外にも、ヌーラボはプロジェクト管理ツール「Backlog」やセキュリティ向上に寄与する「Nulab Pass」などを展開しており、引き続きチームの生産性と効率的なコミュニケーションの実現を目指しています。