新たな一歩を踏み出したIVRyとSalesforceの連携
株式会社IVRyは、対話型音声AI SaaS「IVRy」において、CRMツールの「Salesforce」との連携を開始した。この連携により、多くの企業が求める顧客管理の効率化が実現される。
背景にある顧客体験の重要性
近年、顧客との長期的な関係を築くことが企業にとって競争優位性を高める鍵とされている。日本におけるCRM市場は急速に成長しており、2023年の市場規模は約2,500億円と見込まれている調査結果もある。しかし、導入や運用にかかるコストや、スタッフの負担が大きな課題であることも事実だ。
従来の電話応対業務では、会話内容を自動的に記録している企業は少なく、顧客情報の迅速な取得が難しくなっていた。
IVRyとSalesforceの連携詳細
IVRyは電話応答の分岐設定、AIによる自動応答機能、録音、文字起こし、AI要約、SMS送信、顧客管理機能など、多彩な機能を有している。今回のSalesforceとの連携によって、IVRyを通じた顧客との会話内容が自動的にSalesforceに保存され、業務が効率化される。これにより、Salesforce上でIVRyを介した通話履歴を一目で確認できるようになり、さらに分析も可能になる。
この連携により、IVRyは次のようなメリットを提供する。
- - 顧客情報の自動登録: IVRyで取得した電話情報をSalesforceに自動で登録
- - 迅速な顧客対応: オペレーターはリアルタイムで顧客情報を確認しながらシームレスな対応が可能
- - 顧客満足度の向上: 顧客ニーズに応じたパーソナルな対応
- - 業務効率化: 対応時間の短縮とオペレーターの負担軽減
- - データ分析: Salesforceに蓄積された情報を基にしたマーケティング施策への活用
今後の展望
今後、Salesforceに登録された顧客情報を基に、IVRyはAI電話代行機能をさらに強化する計画を持っている。双方向に情報を連携させることで、業務の更なる効率化や自動化を実現する。
IVRyの代表取締役/CEO、奥西亮賀氏は、この連携を喜び、「Salesforce」は多くの企業で採用されており、顧客管理の強化に貢献できると確信している。電話と最新のAI技術を融合させたIVRyは、企業の成長を支えるためのソリューションを多角的に展開する意向を示している。
IVRyの基本情報
IVRyは月額2,980円から利用できる対話型音声AI SaaSとして、企業規模に関係なく利用可能で、外線発信にも対応。2023年1月時点で全国47都道府県・94業界以上で、累計25,000以上のアカウントを発行し、3,500万件を超える着信を処理している。
今後もIVRyは、人材不足やカスタマーハラスメントといった社会的課題にも対応し、日本の生産性向上に寄与することを目指す。AIを駆使した新たな顧客体験の提供が期待される。
おわりに
対話型音声AI「IVRy」と「Salesforce」の連携は、営業現場に革新的な変化をもたらす可能性を秘めている。この新たなシステムがどれだけ多くの企業に影響を与えるのか、今後の動向から目が離せない。