パーソルグループ、Valuable 500に加盟
日本の人材に関わる企業であるパーソルホールディングス株式会社が、国際的な障害者インクルージョンを推進するイニシアティブ「Valuable 500」に加入したことを発表しました。この取り組みは、障害者の社会での活躍を促進し、彼らの可能性を最大限に引き出すことを目的にしています。
Valuable 500とは
2019年にダボス会議でスタートしたValuable 500は、障害者が持つ多様な能力をビジネスや社会に活かすことを目指す企業のネットワークです。現在、500を超える企業が参加し、障害者の雇用促進やInclusivity(インクルーシビティ)に向けた好事例や経験を共有しています。
パーソルグループが加盟したことに対し、Valuable 500のCEOであるケイティ・タリコウスカ氏は、この動きが非常に重要であり、障害者インクルージョンの実現に向けたリーダーたちが集まるコミュニティにパーソルが加わることで影響力が増すとコメントしています。
パーソルグループのビジョン「はたらいて、笑おう。」
パーソルは「はたらいて、笑おう。」というビジョンの下、多様な人々がともに働く社会の実現を目指しています。変化の激しい現代において、企業が持続可能な成長を遂げるためには、多様な能力や価値観を尊重し、組織文化の中に多様性を取り入れる必要があります。この理念が、障害者の雇用促進や Inclusivity の背景にあります。
障害者雇用の実践
具体的には、パーソルグループは障害を持つメンバーがその能力を活かして活躍できるよう、職場環境の整備や制度設計に取り組んでいます。業務の標準化や職域の拡大、特性に配慮したオフィスの配置や傷病休暇制度の整備など、多岐にわたる施策を実施します。これにより、障害者がその特性を活かした職務に従事できるよう推進しています。
制度整備と多様な働き方の実現
また、パーソルグループは多様な働き方の選択肢を提供し、属性、価値観、能力に基づいた環境づくりを行っています。ドレスコードの自由化やフレックスタイム制、リモートワークの導入などを通じて、すべてのメンバーの選択肢を広げ、各自が最もパフォーマンスを発揮できる働き方を選べるよう努めています。
風土醸成と理解促進
さらに、全メンバーを対象としたDEI(多様性・公平性・包摂性)研修を実施し、多様性への理解を深めるための教育も重要視しています。こうした活動を通じ、組織全体で多様性を受け入れる文化の醸成を図り、メンバーが安心してその能力を発揮できる環境づくりに取り組んでいます。
まとめ
これらの取り組みを通じて、パーソルグループは「はたらいて、笑おう。」というビジョンを実現し、社会全体での多様性を尊重する土壌を築いていくことを目指しています。Valuable 500への加盟は、障害者の方々の雇用促進に対する強い決意の表れであり、新たな社会の形を見出す一歩となることでしょう。全ての人々が「はたらいて、笑おう。」と感じることができる社会を築いていくため、パーソルグループの挑戦はこれからも続きます。