高藏蒸留所、60年ぶりの復活と世界大会の栄誉
茨城県水戸市に本社を構える明利酒類株式会社が、60年ぶりに復活させた高藏蒸留所。その高藏蒸留所が、今年の「ワールド ウイスキー アワード2026」で銀賞を受賞しました。これは、初めての出品であり、注目の的となるイベントでの快挙です。
高藏蒸留所は、2022年にウイスキーの製造を再開し、2年目にあたる今年『高藏 AGED 2 YEARS BOURBON BARREL』という製品を世に送り出しました。この製品は、世界中から集まった多くのウイスキーの中で銀賞という名誉を獲得しました。高藏蒸留所は、2022年に1年熟成のニューボーンで金賞を受賞し、その勢いを持続しています。
高藏蒸留所の特異性
高藏蒸留所が銀賞を受賞した背景には、独自の酵母開発や、地域に根ざした素材の活用などがあります。高藏蒸留所は、明利酒類が誕生以来培ってきた酵母の技術を駆使して、オリジナルの酵母「T310酵母」を開発しました。2026年からはこの独自酵母を利用してニューメイクの製造もスタートします。
さらに、地元のサトーモルティングが製造したミカモゴールデンを原料としたピート麦芽を使用し、地域産の素材を活かしたウイスキー作りにも取り組んでいます。このことにより、原料選びからこだわる「ローカルバレー構想」が進展しています。
樽熟成の革新
高藏蒸留所が取り入れているのは、梅酒樽での熟成です。明利酒類は長年にわたり梅酒を製造してきた経験があり、その伝統を生かしてウイスキー製造に梅酒樽を使用するという革新を行いました。これにより、軽やかでフルーティーな味わいを持つウイスキーが生まれつつあります。2026年には梅酒樽由来の原酒もリリースされる予定です。
大きな期待を寄せる声
高藏蒸留所の常務取締役、加藤喬大氏は、「WWAは明利酒類の高藏蒸留所にとって60年ぶりにウイスキー事業を開始した時からの夢の舞台でした」と語り、銀賞の受賞に感謝の意を示しています。彼は、ウイスキーを通じて多くの人との出会いがあり、その経験が自身の人生を豊かにしていると振り返りました。
製造部長の鬼沢啓一氏も、「初出品でこの栄誉をいただけたことは、本当に嬉しい」と述べ、支えてくれる人々への感謝の気持ちを表しています。彼は、今後も愛されるウイスキーを作り続けるために努力を重ねていくことを誓いました。
未来への展望
高藏蒸留所は、2026年夏には新たなジャパニーズウイスキー「高藏the First」の発売を予定しています。これまでの経験と知見を結集し、さらに多くのウイスキー愛好者に愛される製品を提供し続けます。高藏蒸留所は、その豊かな歴史と革新の精神で、これからもますます進化していくことでしょう。
高藏蒸留所の成功は、茨城県のウイスキー文化をさらに盛り上げ、全国にその名を広めていくことでしょう。これからの高藏蒸留所の展開に期待が寄せられています。