若手映画作家の未来を切り開く「ndjc2025」
文化庁が後援する「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2025」が新たに参加監督を募集しています。このプロジェクトは2006年にスタートし、次代を担う映画作家の発掘と育成を目的とした長期的な取り組みです。若手の才能を対象に、ワークショップや製作実地研修を通じて、本格的な映像製作技術や作家性を磨くための支援を行っています。
プロジェクトの概要
「ndjc」は「New Directions in Japanese Cinema」の略称であり、これまでに数多くの若手監督を輩出しています。2025年度で20周年を迎えるこのプロジェクトは、今までに89名の監督を育て、約40%が商業長編映画の監督デビューを果たしています。近年では、特に海外映画祭でも高い評価を受ける監督が増えており、山中瑶子監督はカンヌ国際映画祭で受賞を果たしました。
カリキュラム内容
本プロジェクトでは、第一線で活躍する映像プロフェッショナルから学び、実際の制作経験を積むためのカリキュラムが用意されています。以下のような過程を経て、新たな監督が選ばれます。
1.
応募者選考:映画関連団体から推薦を受けた若手映画作家が一次選考を経て、約10~15名がワークショップに参加します。
2.
ワークショップ:参加者は、成果物を提出し、その中から4名程度の監督が短編映画制作の実地研修に進みます。
3.
作品制作:選ばれた監督は、プロの映画スタッフの指導を受け、短編映画を制作します。
4.
上映会:完成した作品は上映会で披露され、その後、審査を経て講評が行われます。
応募要項
若手映画作家としてこのプロジェクトに応募するにはいくつかの条件があります。まず、応募時の年齢は35歳未満でなければなりません。また、過去に商業長編映画の制作経験がある者やその予定がある者は応募できません。応募者は以下のいずれかの実績が求められます:
- - 映画祭で入選した作品がある
- - 商業映像作品での実務経験がある
- - 映像関連学科で優秀な成績を収めた実績がある
さらに、応募は推薦団体を通じて行う必要があり、監督が直接応募することはできません。詳細な応募締切はありますので、公式サイトで確認することが重要です。
説明会の開催
ndjcでは、オンラインでの説明会を2回予定しています。参加希望者は、事前に申込を行い、Zoomで参加する形式となっています。日程は4月23日と5月13日で、それぞれの申込締切が設けられています。
今後のスケジュール
このプロジェクトは以下のスケジュールで進行予定です。
1. 監督募集期間:4月16日~5月26日
2. ワークショップ:7月~8月
3. 実地研修:8月~2026年1月
4. 作品発表:2026年2月以降
昨年度の完成作品の興行が各地で行われているため、次世代の映画作家を目指す皆さんは、ぜひこの機会を活用してみてはいかがでしょうか。新しい才能がまだ見ぬ名作を生み出すことを期待しています。
詳細な情報は公式サイトで随時更新されているため、ぜひ確認してみてください。