2025年に開催される膵臓がん医療の最新情報を学ぶ無料セミナー

すい臓がん医療Webセミナー「パープルリボンセミナー in 東京2025」

2025年5月25日、すい臓がんに特化した医療情報を提供する無料のWebセミナーが開催されます。本セミナーは、国内でもすい臓がんの症例数が多いがん研有明病院の専門医陣が講師を務め、最新の診断技術や治療法について解説します。主催はがん研有明病院とNPO法人パンキャンジャパンを中心に、各種医療機関が後援しています。

セミナーの内容と目的

難治性の癌の中でも特に早期発見が困難なすい臓がん。しかし、急速な医療の進展により、早期診断法や新しい治療方法が次々に登場しています。このセミナーでは、その最新情報を多角的に提供し、参加者が自分自身の治療に役立てられるような内容を心がけています。

構成は5つの講演とパネルディスカッション

セミナーは、2部構成に分かれ、合計5つの講演と参加者の質問に応じたパネルディスカッションが行われ、充実したプログラムが予定されています。

1. 講演1: 膵臓がんの早期発見と最新の診断技術
腫瘍内科の三重尭文先生が、膵臓がんの特性や早期発見の重要性について講演します。特に、がんが発見されるタイミングが生存率に及ぼす影響についても触れられます。早期発見は、5年生存率を80％以上に引き上げる可能性があるため、参加者にとって非常に重要な情報です。

2. 講演2: ゲノム医療と化学療法
RAS遺伝子変異など、すい臓がんに関連する遺伝子の研究が進展している中、武田剛志先生が治療選択に関する最新のアプローチを解説します。患者一人ひとりに合った治療法を選択するために必要な知識が得られます。

3. 講演3: 膵臓がん治療の最前線
井上陽介先生によるこの講演では、長時間を要する難手術について説明されますが、ロボット手術や低侵襲手術といった最新の技術を用いた治療方法も紹介されます。

4. 講演4: 食事と栄養
栄養士の守屋直紀先生が、膵臓がん患者に対する適切な食事や栄養面での工夫について解説します。体調の変化に応じた食事療法が重要であることが訴えられます。

5. 講演5: 患者の旅路
すい臓がん経験者の山口伊作さんが、自身の経験から得た教訓や体験談をシェアします。これは参加者の心に響く、実践的で貴重な講演が期待されます。