リチウムイオン電池契約
2025-07-31 12:00:21

旭化成と豊田通商、リチウムイオン電池関連の新たな供給契約を締結

旭化成と豊田通商の新たな提携契約



旭化成株式会社(東京都千代田区)は、豊田通商株式会社(愛知県名古屋市)の子会社であるToyota Tsusho America, Inc.と、リチウムイオン電池(LIB)用セパレータ「ハイポア™」の供給に関するキャパシティライト契約を締結しました。この契約は、今後の電動車の市場成長を見越した重要なステップです。

キャパシティライト契約の詳細



「ハイポア™」は、リチウムイオン電池の正極と負極の間に位置し、イオンの透過を可能にしながら、ショートを防ぐ多孔質膜です。このセパレータの提供を通じて、旭化成は豊田通商に対して優先的な供給を行うことを約束します。

この提携により、2027年頃から、北米のノースカロライナ州シャーロットに新設中の工場から「ハイポア™」を供給する予定です。今回の契約は、リソースの効率的な活用や市場の変動リスクを軽減し、安定的な供給を確保することを目的としています。

モビリティ社会の促進



豊田通商は、シャーロット工場で製造されたセパレータを北米の車載用LIBメーカーに提供し、電動車関連のサプライチェーンの構築を進めていきます。両社の強みを生かし、高品質なセパレータを市場に広めることが、電動車の普及とカーボンニュートラル社会の実現に貢献するでしょう。

企業のコメント



旭化成の川口 執行役員は、「今回の提携で北米におけるサプライチェーンを構築し、電動車市場の成長機会をつかむことを目指す」と語りました。さらに、「高品質なセパレータを安定的に供給することで、LIB用セパレータ市場におけるリーディングポジションを確立します」と、意気込みを述べています。

一方、豊田通商の浦田 COOも「この協業は北米における電動化の加速と持続可能なモビリティ社会の実現へ向けた重要な一歩です」とコメントし、グローバルなネットワークを活用して信頼性の高いサプライチェーンの構築に全力を尽くす意向を表明しました。

旭化成の技術力と豊田通商の知見



旭化成と豊田通商のタッグは、ただのビジネス契約にとどまりません。両社は、それぞれ異なる分野に強みを持ち寄ることで、より革新的で高性能な電動車を提供することを目指しています。この取り組みが実を結ぶことで、持続可能なモビリティ社会の実現が一歩近づくことが期待されます。

今後も両社の協力が進むことで、リチウムイオン電池市場と電動車の未来がどのように変わっていくか、注目が集まります。これからの取り組みに期待が寄せられます。


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会社情報

会社名
豊田通商株式会社
住所
愛知県名古屋市中村区名駅4-9-8センチュリー豊田ビル
電話番号
052-584-5000

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