株式会社船場、EXPLANNER/CとSalesforceでDX推進の新たな道を切り開く
はじめに
株式会社船場は、東京都港区に本社を構え、未来に優しい空間づくりを提案する企業です。2022年には「DX戦略2024」を制定し、デジタルトランスフォーメーション(DX)への積極的な取り組みを行ってきました。最近、同社はEXPLANNER/CとSalesforceの自動データ連携システムを独自に構築し、年間3,473時間の作業時間削減を達成しました。
建設業界におけるDXの現状
建設業界は時間外労働の上限規制が2024年から適用されることから、労働時間の短縮と生産性向上がますます求められています。しかし、現場ごとに異なる条件や環境に対応するため、DXの進展は他業界に比べて遅れているのが現状です。職人文化や経験重視の風土も影響を与えており、デジタル技術の導入には慎重な姿勢が見受けられます。
独自のデータ連携システムによる作業効率化
船場が構築したEXPLANNER/CとSalesforceのデータ連携システムにより、従来の作業効率が飛躍的に向上しました。EXPLANNER/Cは案件毎の詳細管理に秀でていますが、案件情報を一括表示するためには多くの場合、Excelへの出力が不可欠でした。この際、情報の抽出作業が煩雑で時間を要するため、業務の流れを妨げる要因となっていました。
船場はこれらの課題を解決するために、Salesforceの柔軟なカスタマイズ性を生かし、EXPLANNER/Cの情報を自社のポータルでも利用できるように集約しました。こうして構築されたデータ連携システムにより、時間がかかっていた一括表示の手間が大幅に削減され、事業部門のニーズに合った機能の追加が可能となったことで、作業効率が飛躍的に改善されました。
成長し続けるシステムの基盤
データ連携システムが導入された結果、手動作成していた部門ごとの目標達成率や実績金額、案件ごとのスケジュール表といった会議資料がSalesforce上で自動表示されるようになりました。この変革により、資料作成にかかる作業が大幅に軽減され、業務プロセス全体がスムーズに進行するようになりました。船場は2019年と比較し、年間3,473時間の作業時間削減を実現しました。
セミナーでのシェア
船場はNECソリューションイノベータが主催するセミナーに登壇し、EXPLANNER/CとSalesforceの連携事例を紹介しました。事業責任者とDX推進担当者の視点から、どのように効果的にDXを進めるかについても議論され、特に家入龍太氏とのパネルディスカッションでは、世の中のDX推進の在り方についても示唆に富んだ意見が交わされました。
未来に向けた展望
船場は2022年に策定した「DX戦略2024」のもとで、業務効率化のさらなる向上を目指しています。この取り組みを通じて、働き方改革を実現し、生まれた時間や資産を新しいビジネス創出や価値向上に繋げていく方針です。今後も、建設業界のデジタルトランスフォーメーションをリードするモデルケースとして、その実績を積み重ねていくでしょう。
終わりに
船場は、従来の建設業界の枠を超え、DXを推進する新しい価値を創造し続けています。その姿勢は、多くの企業にとっての模範となることでしょう。これからの船場の動向にぜひ注目してみてください。