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オムロン株式会社がiCARE全株式を取得

オムロン株式会社は、株式会社iCAREの全株式を取得したことを発表しました。これは、昨年の資本業務提携に続く重要なステップであり、iCAREの経営・事業運営の独立性を保持しつつ、オムロンの持つ高度なヘルスケア技術やデータソリューションをいかに活用していくかが、今後のポイントとなります。

背景にある社会的な課題

年間で約293万人が働く環境での事故や疾病により命を落としています。日本でも働き方が多様化する中、企業は従業員の健康に対する関心を高めていますが、心身の状態を損なう実情は未だに存在しています。これを受けて、iCAREは2011年の創業以来、「働くひとの健康」に焦点を当て、企業における健康問題解決を支援してきました。

しかし、個別の支援では社会全体の問題解決に限界があるとの認識から、オムロンとの強い提携関係を築くという決断に至りました。両社のリソースと専門性を合わせることで、より効果的な健康支援インフラを構築し、働く人々の健康をサポートしていく意向です。

今後の展望

2024年7月からは、iCAREとオムロン社コーポレートヘルス事業部が協力し、データを基にした健康課題の抽出・改善に努め、企業の生産性向上を図る新しいサービスを共同で開発する予定です。このグループインにより、両社の知見を活かした新たなサービスの提供速度は加速され、2026年度からのサービス展開を目指します。

また、iCAREの主力サービス「Carely」は、健康管理のクラウドサービスだけでなく、サービス領域を広げ、大手企業への導入が進んでいます。オムロングループの資源を活用することで、さらなる成長を目指しています。

新しい役員体制

株式取得完了は2025年10月1日を予定しており、それに伴って新しい役員体制が発表される予定です。山田洋太が引き続きCEOとしてiCAREの成長を牽引する一方、オムロンからも適任者が取締役に就任します。

iCAREについて

iCAREは、「働くひとの健康を世界中に創る」という目的のもと、現役産業医である山田が創業しました。企業向けに産業保健や健康経営のソリューション「Carely」を提供し、健康づくりの専門家としての立場を確立しています。

オムロンについて

オムロンは、1933年に設立されたオートメーションのリーダー企業で、制御機器やヘルスケア事業などを展開しています。グローバルなビジネスを通じて、より良い社会づくりに貢献する姿勢が評価され、130ヶ国以上で製品やサービスを提供しています。

この提携により、iCAREとオムロンのパートナーシップがどのように進展し、社会に貢献していくのか、今後の動向に注目が集まります。

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