ミラノサローネに出展
2026-04-16 09:37:50

山崎タクマがミラノサローネに出展、物質と生命の新しい境界を探求

山崎タクマがついにミラノサローネに登場



物質の質感や存在性を調律する独自のアプローチで知られるデザイナー山崎タクマが、2026年4月21日からイタリア・ミラノで開催される世界最大のデザインイベント「ミラノサローネ」に出展します。この出展は、35歳以下の若手デザイナーを対象とした部門「SaloneSatellite」に選出された結果実現したものです。

「Bio-Vide」プロジェクトの新作を発表



山崎はこの展覧会で、約10年間にわたって継続してきたプロジェクト「Bio-Vide」の新作「Bio-Vide : Becoming Object」を発表します。このプロジェクトは、モノと生命の境界を「有生性」という観点から探求するもので、物質と生命の存在感、そしてその間に位置する曖昧さを考察したものです。

「Bio-Vide」とは、何故私たちがある存在を“生き物”と見なし、他の存在を“モノ”と認識するのかという問いかけから始まりました。人によって異なる存在への感情の違いを解明しようと試みてきました。たとえば、身近なメガネと形見のメガネに対する扱いの差、または蚊と犬に対する抵抗感の違いなど、日常の中に潜むこのような疑問を持って、山崎は素材の開発や作品の制作に挑んできました。

独自の素材開発がもたらす感覚の変容



これまでに彼は、牛骨で作ったハンガーに牛革を掛けたインスタレーションや、自ら魚皮を鞣すなどのユニークな素材加工を研究してきました。また、落ち葉を再構成して独自の板材を開発し、その特許も取得しています。このように、日常的な素材の再評価を通じて、生命と物質の関係性を深く探求しているのです。

その背景には、家畜獣医師であった父の影響があります。幼少期より「自分が口にするものが命から食べ物になる」という真実に接し、肉が流通する過程や、その背後にある存在を実感してきました。このような経験が「Bio-Vide」プロジェクトの礎になっています。

自らモノとなり新しい視点を持つ試み



「Becoming Object」というテーマのもと、今回の展示ではこれまでの“生命側”から提案された視点を逆転させ、作家自身がモノの状態になることを試みます。山崎は、自ら開発した落ち葉の板材を使って、高さ約1,700mmの双子の椅子を製作します。一脚には、自身で作った落ち葉の仮面を装着した状態で座り、空間の中で静的なモノとして存在します。もう一脚では、生成AIを用いて自らの心拍データから生成した植物を用いた作品「PromPlant / HeartBeat」を展示し、身体とデータ、物質の環境を比べます。

山崎は「物の側の感覚を知りたかった」と語り、この試みが新たな知覚の扉を開くことを期待しています。彼は、モノと生命の関係性をこれからも探求し、作品制作における新しい表現へとつなげていくでしょう。

展示の詳細


  • - 会期:2026年4月21日(火)~4月26日(日)
  • - 会場:Fiera Milano, Rho(イタリア・ミラノ)
  • - 出展:SaloneSatellite(35歳以下対象部門)
  • - ブース:Pavilion 7 / Booth E35

共催企業


この展示では、シルクスクリーン印刷などを手がけるふつか印刷や、航空宇宙部品の加工を行うSPACEAGENTが技術協力しています。

山崎タクマの活躍は、今後のデザインの可能性を広げるものであり、彼の独自の視点がどのように生命と物質の境界を再考させるのか、期待が高まります。

会社情報

会社名
TAKUMA YAMAZAKI DESIGN 合同会社
住所
電話番号

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