サステナブル旅行の未来
2025-05-16 13:30:29

2025年版「サステナブル&トラベル」の調査結果発表!旅行者の意識が変わる

2025年版「サステナブル&トラベル」調査結果の概要



ブッキング・ドットコムが発表した2025年版「サステナブル&トラベル」に関する調査結果が注目されています。世界34の国と地域から、32,000名以上の旅行者を対象に実施されたこの調査は、旅行者が抱くサステナビリティへの意識や地域コミュニティへの思いを知るための重要な資料です。特に、今年で調査開始から10年目を迎えたことから、旅行者の行動や意識の変化についての深い洞察が得られています。

調査の重要なポイント



今回の調査では、特に「コミュニティ」を中心に据えたテーマが掲げられており、観光が訪れる地域にもたらす影響についての意見が多く集まりました。結果として、以下のようなポイントが明らかになりました。
  • - サステナブルな旅行の重要性
世界の旅行者の84%(日本では69%)が「よりサステナブルに旅行することが重要」と考えており、93%(日本では85%)が「サステナブルな選択をしたい」と回答しています。これは、近年の環境問題への理解と意識の深化を反映しています。

  • - 地域コミュニティへの還元意識
世界の旅行者の73%(日本では63%)が「使ったお金が地域に還元されるようにしてほしい」と答え、観光地を訪れた際には「環境を良好な状態にして帰りたい」と考えていることがわかりました。このことから、旅行者は単なる観光の受益者ではなく、地域社会の一員として行動することを望んでいることがうかがえます。

  • - 地元ビジネスへの支援意識
世界的に見て54%(日本では18%)が地元ビジネスを支えていると感じており、多くの旅行者が現地の文化を尊重し、体験を求めていることが示されています。特に、77%の旅行者が「本格的な地元の体験をしたい」と考えており、これは旅行者の求める体験の質の向上が求められていることを示しています。

環境問題への意識の高まり



調査結果は、サステナブルな旅行習慣が主流になりつつあることを示しています。2016年には「よりサステナブルに旅行していると感じる」と答えた旅行者は世界で42%(日本では25%)でしたが、2025年にはその数が93%(日本では85%)に達しました。これは、この10年間での旅行者の意識が大きく変化した結果といえるでしょう。特に、旅行中のエネルギー消費削減を意識し、宿泊時にエアコンやヒーターをオフにすることが意識されるようになっています。

課題と期待される投資



調査では、地域に観光客がもたらす課題も明らかになりました。交通渋滞(38%)やポイ捨て(35%)、混雑(30%)などが主な課題として挙げられ、これには日本の旅行者も共感しています。しかし、これらの課題に対処するためには、単に観光客の数を減らすのではなく、地域コミュニティへの投資が必要だと考えられているようです。特に期待される支援として、交通機関の改善や廃棄物管理、環境保全などが挙げられています。

まとめ



ブッキング・ドットコムのサステナビリティ部門責任者であるダニエル・ディシルバ氏は「今後も観光客と地元住民が快適に過ごせるようにするため、観光産業全体で取り組む必要がある」と述べており、現地のコミュニティとの連携や新たな技術の導入の重要性を強調しています。旅行者が自らの選択が地域にプラスの影響をもたらすことを実感できる仕組みを整えることが、今後の観光業の発展には欠かせないといえるでしょう。二者の共存を実現するため、旅行者側の意識と地域の取り組みが重要なのです。

この調査結果は、2025年以降の旅行スタイルを見据える上で、今後の参考になるでしょう。


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会社情報

会社名
Booking.com Japan K.K.
住所
東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号WeWork38階
電話番号
03-6743-1957

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