京都アート特別イベント
2019-07-01 14:30:10

新緑の舞台で繰り広げられた「みどりの京都アート」特別イベントレポート

新緑の舞台で繰り広げられた「みどりの京都アート」特別イベント



2019年6月27日、京都の嵯峨野にて「そうだ 京都、行こう。」presents みどりの京都アートギャラリー特別イベントが行われました。この日は特に新緑が美しい時期であり、イベントには二人のアーティスト、辻井ミカ氏と小松美羽氏が招かれ、各会場でパフォーマンスを披露しました。

午前の部:祇王寺にて辻井ミカ氏のライブいけばな



午前中は祇王寺でのイベントから始まりました。雨のしとしと降る中での開催となりましたが、苔庭はその湿気と共に美しい姿を見せていました。祇王寺の住職曰く、こうした天候は苔が最も美しく見える条件なのだそうです。

辻井氏は、特に嵯峨野に多く存在する「いろは楓」や四種類の苔をモチーフにしたライブいけばなパフォーマンスを行いました。彼女はまず、苔の一種「タマゴケ」について紹介し、そのまん丸の形状や胞子の様子を観客に伝えました。その静かな場面には、和やかな雰囲気が漂っていました。

パフォーマンスの後半では、季節の花も使いながら、彼女の手によって作品が完成していきます。特に「仙扇(せんのう)」という花には彼女なりのこだわりがあり、この作品では苔の様々な色合いを再現したいという願いが込められています。作品名は「祇王寺の青い苔のある風景」で、ギャラリーからは大きな拍手が送られました。次世代にこの美しい風景を守りたいという思いを込めた辻井氏のコメントには、多くの参加者も共感したことでしょう。

午後の部:常寂光寺で行われた小松美羽氏のライブペイント



午後の部では、同じく嵯峨野の常寂光寺にて小松美羽氏が登場しました。会場となった仁王門前は、爽やかな新緑が映える美しいロケーションです。小松氏は真っ白なしま袴姿で現れ、始まる前から観客の眼を惹きつけました。

彼女は自身の手を使ったアプローチで、全身を使って表現をするスタイルを取ります。あらゆる動きが緩急を持ち、瞬時に彼女の指がキャンバスに描く様は、観客を魅了しました。そして、その作品の完成とともに彼女の袴も作品の色合いに染まっていきます。パフォーマンスの最後には、丁寧に筆を使って色を入れ、作品が完成した瞬間には、再び盛大な歓声が湧き上がりました。

作品のタイトルは「宝雨の中で一対の艷緑の楓は苔の地平線にて門となる」といい、自身が常寂光寺を訪れたときの経験を元に、二つの世界を描いたことを語りました。降りしきる雨の中での実施となりましたが、彼女はそれをむしろ楽しんだ様子で、自然に恵まれた体験として受け取ったようです。

両アーティストの作品は、6月28日から8月25日まで、祇王寺と常寂光寺で展示されています。京都の美しい苔や新緑に囲まれた景色の中での特別なイベントは、参加者の心に深く刻まれました。このイベントは、みどりの京都をテーマに、多くのアーティストの作品を紹介し、訪れる人々に新たな発見を与える機会となることでしょう。

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東海旅客鉄道株式会社
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愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号JRセントラルタワーズ
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