ペアーズ、マイナンバーカードによる新しい本人確認サービスを開始

ペアーズが導入した新しいオンライン本人確認方法

恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs（ペアーズ）」を運営する株式会社エウレカは、2023年8月22日よりマイナンバーカードのICチップを利用したオンライン本人確認サービスをスタートしました。この新しい方法では、従来の運転免許証等の公的書類を用いた手法に加え、ICチップの読み取りによる本人確認が可能となります。

ICチップ読み取りでスムーズな本人確認

今回の本人確認は、ポケットサイン株式会社が提供する「PocketSign Verify」を活用しています。このシステムにより、ペアーズの利用者はアプリ内でスムーズに本人確認を完結することができ、より良いユーザー体験を提供しています。

具体的には、本人確認を行う際に「マイナンバーカードスキャン認証」を選ぶことで、マイナンバーカードのパスワードと基本情報を入力後、スマートフォンにカードをかざすだけで認証が終了します。これにより、公的書類や顔写真の撮影が不要となり、ユーザーは迅速に本人確認バッジを取得できます。

従来の確認方法との違い

ペアーズでは、生年月日や性別、顔写真などを公的データとして取得し本人確認に利用していますが、個人番号であるマイナンバーは一切使用しません。また、マイナンバーカードの暗証番号も保存せず、安心できる利用環境を維持しています。この新たな確認方法は、児童を対象とした不正行為を防ぐために、法律上の要請にも応える形になっています。

ペアーズの安全対策

ペアーズは、ユーザーの安全な出会いを実現するため、テクノロジー、啓発活動、外部との連携の3つに重点を置いています。特に、本人確認の強化にはアマゾンウェブサービス（AWS）を用いた画像認識や動画分析の自動化を導入し、精度を大きく向上させています。

これにより、不正アカウントの排除や一般ユーザーの本人確認実行数が大幅に増加し、より安全なプラットフォームを実現しています。

新たな一手としてのICチップ読み取り

このマイナンバーカードのICチップ読み取り導入は、ペアーズが更なる安心・安全な出会いを提供するための重要な一手です。同社のシニアプロダクトマネージャー、高山善光氏は、オンライン本人確認の方法を常に刷新し続けていく姿勢を示しています。「強固な本人確認と理想的なユーザー体験の構築を目指し、最新の手法を提供し続けます」と彼は語ります。