鞍馬火祭と新プロジェクト
2026-08-03 11:31:57

鞍馬火祭を未来へ繋ぐ「千歳火プロジェクト」始動

鞍馬火祭を未来へと繋げる新プロジェクト



京都・鞍馬地域では、2026年7月31日より「千歳火プロジェクト」が始まります。このプロジェクトは、京都市登録無形民俗文化財である「鞍馬火祭」を更に先の未来に繋げることを目指しています。この取り組みを手がけるのは、地域の資源を利用したものづくりで知られる有限会社キノです。共同代表の今江康弘氏は「地域の資源を効果的に活用し、関与する人々を増やすことが重要だ」と語ります。

クラウドファンディングからのスタート



「千歳火プロジェクト」の立ち上げの背景には、鞍馬地域が抱える厳しい現状があります。人口減少や財政問題の影響で、古来より続く「鞍馬火祭」の存続が危ぶまれています。この祭りに欠かせない大松明の製造には特別な木材や手間が必要であり、また、祭り当日には4,500人以上の来場者が訪れるため、安全対策や警備が欠かせません。こうした問題を解決するため、地域から生み出す新たな商品で支援を受けていくという思いからプロジェクトが始まりました。

特に注目すべきは、鞍馬の水と鞍馬産の山椒を使用したクラフトビール「くらまの水 さんしょエール」です。これは業界のオピニオンリーダーと共同で開発され、安全対策として剪定された鞍馬大杉を使用したタンブラーや箸も製作されています。これらの商品は、クラウドファンディングを通じて地域に貢献することを目指します。

プロジェクトの目指す姿



「くらまの水 さんしょエール」だけが第一歩に過ぎません。キノは、鞍馬の自然や文化、そして歴史を生かした商品づくりを続けていく計画です。さらに、よもぎやマコモなど、鞍馬で育つ素材を活用した第2弾、第3弾の商品も開発予定です。

2027年春には、鞍馬工房(KURAMA CRAFT WORKS)の開設を予定しており、ここは単なる物販店ではなく、地域の人々や訪問者が集い、ものづくりや体験を通じて交流できる場になることを目指しています。このように、新しい価値を生み出し、それを鞍馬火祭の存続へとつなげていくことが根底にあります。

鞍馬火祭を支える地域の力



鞍馬火祭は、地域の自助努力によってこれまで支えられてきました。今後は、寄付や善意だけに頼るのではなく、地域の資源を商品化し、その売上の一部を鞍馬火祭に還元する仕組みを築くことが求められます。訪れる人たちが「鞍馬火祭」に興味を持ち、購入した商品がその祭りを支えていく。この循環を通じて、鞍馬の歴史ある祭りを未来に繋げていきたいと考えています。

おわりに



「くらまの水 さんしょエール」は、鞍馬の豊かな土地から紡ぎ出された新しい味わいです。その清々しい香りは、山椒がもたらす爽やかな魅力を持ち、料理とも相性良く、初めてクラフトビールを飲む方にも親しみやすい一杯を目指しています。

今江氏は「このプロジェクトは、鞍馬の未来を自らの手でつくろうという思いから始まりました。地域に生まれ育ち、感じてきた魅力と課題を共に乗り越え、次の世代に繋げたい」と意気込みを語っています。

この「千歳火プロジェクト」が、平安時代から続く鞍馬の火を次の千年へとつなげるための第一歩となることを期待しています。


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会社情報

会社名
有限会社キノ
住所
京都市左京区鞍馬二ノ瀬町38番地
電話番号

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