香り新文化プロジェクト
2018-11-20 10:01:17
香りAIスタートアップREVORNが新たな香り文化「iinioi Project」を始動
香りAIスタートアップREVORN、新しい香り文化「iinioi Project」を発表
香りAIスタートアップのREVORNが、香りデータベースとAIを利用した新プロジェクト「iinioi Project」を開始しました。このプロジェクトの目標は、嗅覚技術を通じてさまざまな分野の課題を解決し、新たな香り文化を創造することです。
「iinioi Project」とは
「iinioi Project」は、薬剤や飲料、畜産などの分野での品質管理とリスク検知を目的としています。REVORNは独自に開発した「iinioi Sensor」と「iinioi AI」を組み合わせ、各分野の空気の香りを分子レベルで分析する実証実験を行います。
1. 畜産分野では、家畜糞の匂いデータを解析し、健康状態や疫病の早期発見を目指します。
2. 飲料分野では、製造工程から香りデータを取り込み、品質管理や腐敗のリスクを検知します。
3. 医療分野では、病院などでの匂いデータを解析し、患者の健康状態をモニタリングし、疾患の早期発見を図ります。
高精度香りセンサー「iinioi Sensor」の特長
このプロジェクトの中心となるのが、REVORNが独自に開発した「iinioi Sensor」です。このセンサーは分子レベルで香りを分析することが可能で、シリンジを使用して空気を取り込み、周囲の香りを測定します。また、測定データはスマートフォンやウェブサービスを通じて確認できます。将来的には、モバイル化され、誰でも手軽に香りのデータを採取できるようになる予定です。
香りに特化したAI「iinioi AI」の機能
香りデータ分析に特化したAI「iinioi AI」は、センサーから得た情報を学習し、さまざまな香りデータから有用な情報を引き出します。これにより、可燃性ガスなど人間の鼻では感知できない香りのリスクを識別することが可能になります。AIは、学習を通じて「良い香り」と「危険な香り」を区別し、品質管理や疾病発見のソリューションを提供します。
さらに、香りがどのような感情に結びつくのかを学習することで、商業施設における香りのブランディングや、顧客が好む香りの開発に応用されることも期待されています。
60万種類以上の香りデータを集積した「iinioi AI Platform」
REVORNは、これまでに約1000種類の香りパターンを収集し、AIが学習済みのデータ数は約60万に達しています。このデータは、世界初の香り数値データベースとして構築されており、2023年度中にはさらに増加し、1000万に到達する見込みです。
展示会「香りデザイン東京」への出展
このプロジェクトの一環として、REVORNは11月20日から22日まで東京ビッグサイトで開催される「香りデザイン東京」に出展しています。来場者は、香りセンサーを使って自分の香りをデータ化する体験や、最適な香りを提案するアプリを試すことができます。
REVORNの今後の展望
REVORNは、異なる分野の領域で香りを活用した新しい文化を形成することを目指しています。今後もさらに共同開発パートナーを募り、さまざまな実証実験を進めていく計画です。独自の香りセンサーとAI技術を駆使して、私たちの生活をより豊かにするプロジェクトは、今後の展開に大いに期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社レボーン
- 住所
- 東京都中央区新川1-25-2新川STビル2F
- 電話番号
-
03-6455-2850