時計業界の新たな潮流、レッセンス『TYPE 3 Marc Newson』の登場
ベルギー発の時計ブランド、レッセンスが新たに発表した『TYPE 3 Marc Newson』が、2025年12月より発売される。このモデルは、著名な工業デザイナー、マーク・ニューソンとのコラボレーションによって生まれたもので、時計業界に新たな風を吹き込むこと間違いなしだ。
レッセンスとは?
レッセンスは、2010年に工業デザイナー・ベノワ・ミンティエンスによって設立され、以来常に革新を追求し続けてきたブランドである。彼らは、時の概念を超えたデザインや、高度な技術を取り入れた機械式時計の製造に取り組んでおり、特に2010年に発表した「Type 3」は、史上初のオイル封入式機械式時計として業界の注目を集めた。さらに、2013年にはジュネーブ時計グランプリでHorological Revelation賞を受賞し、その革新性が認められている。
コラボレーションの背景とデザイン
今回の『TYPE 3 Marc Newson』は、レッセンスとマーク・ニューソン、お互いのビジョンが融合した結晶だ。マーク・ニューソンの遊び心あふれる未来的なデザインと、レッセンスの独自技術が見事に組み合わさったこの時計は、楕円形のシルエットとドーム型のサファイアクリスタル、そしてオイルで満たされた文字盤が特徴的だ。文字盤が針を宙に浮かせるように見えるデザインは、視覚的な美しさと機能性を両立させている。
特許取得済みのROCS(Ressence Orbital Convex System)は、この時計の最大の魅力の一つだ。従来の時計とは一線を画す、革新的な技術が施されているため、時計というアイテムに対する見方を一新させる可能性を秘めている。
デザイナーのコメント
ベノワ・ミンティエンスは、「高級時計におけるインダストリアルデザインの先駆者であるマーク・ニューソンと、私たちの時計製造に対するビジョンを融合させたかった」と、このコラボレーションの意義について語っている。彼にとって、デザインの共同作業は単なる製品の足し算以上の価値があると強調した。
一方、マーク・ニューソンも、「ベノワの先駆的なエンジニアリングと独自の製造アプローチを長年尊重してきたため、このコラボレーションは独創的で革新的な製品を生み出す貴重な機会となった」とコメント。互いの専門性を生かし合った作品の完成を期待させる言葉だ。
レッセンスの未来
レッセンスは、機械式時計の現状を打破し、新たな息吹を吹き込むことを目指している。過去のデザインに縛られず、現代のユーザーにとって新しい価値を提供するために、革新的なアプローチを持ち続ける。時計は単なる時間を知らせる道具ではなく、デザインや技術の結晶であり、ライフスタイルを彩るアイテムとして進化している。
今後もレッセンスは、新しい可能性を探求し続けるだろう。この『TYPE 3 Marc Newson』は、その一歩を示すものであり、時計愛好者やデザイン界にも新たな刺激となるだろう。優れたデザインと革新技術を結びつけたこの作品、ぜひ手に入れたい一品である。