靴選びの新ルールを教える人気シューフィッター佐藤靖青氏の秘訣

靴選びの重要性

日常生活に欠かせない靴。しかし、適切な靴選びができている人は果たしてどれくらいいるのでしょうか。約2万人の足を見てきたシューフィッター、佐藤靖青氏は、靴選びを「目的×サイズ×インソール」の3つに絞り、その合計で最適な一足を導き出す方法を提唱しています。

目的から考える靴選び

まず第一に、靴の「目的」を明確にすることが求められます。普段の街歩きやビジネスシーン、特別なイベント、スポーツなど、靴には使われるシーンごとの目的が存在します。自分のライフスタイルや活動内容に合わせた靴を選ぶことで、単に履き心地が良いだけでなく、足や身体にとっても良い効果をもたらします。

サイズは実測がカギ

次に、ポイントとなるのが「サイズ表示」です。実際にはサイズ表示は個人差があり、「あってないようなもの」と言えます。実際の足のサイズを正確に測ることで、自分にフィットする靴を選ぶための重要なステップが始まります。多くの人が皆、同じサイズとして認識しているだけで、実際の足の形状や幅は千差万別です。そのため、測ったサイズを基に靴を選ぶことが欠かせないのです。

インソールの役割

三つ目のポイントは「インソール」です。インソールは、靴における隠れた重要要素のひとつであり、適切なインソールを選び、場合によっては交換することで、より優れたフィット感と快適さを実現できます。多くの人が靴を購入する際に、付属のインソールのみで納得してしまいますが、実際には自分自身の足に合わせたカスタムインソールへと変更することで、靴の性能を最大限に引き出すことができます。

佐藤氏の靴選びの経験

佐藤氏自身も、靴に対する思い入れは人一倍強く、小学生時代は常にお下がりの靴を履いていたと語ります。しかし、初めて新品の靴を手にした瞬間がきっかけで靴に対する興味が芽生えました。その後、陸上部に所属し、靴選びの基本的な知識を学び様々なブランドの靴を試すことから始まります。

高校卒業後、渡英し靴の設計を学び、そこでも足に合った靴の重要性を再確認し、靴の製作を行なう中で靴に対する研鑽を重ねてきました。この数々の経験が、現在のシューフィッターとして活動する基礎となっています。

日本での靴選び

日本に帰国後、靴の設計や修理の現場でさらなる技術を磨いた佐藤氏は、蔓延する日本の靴業界に健全性をもたらすため、一般社団法人「足と靴と健康協議会」のシューフィッター資格を取得。その後、独立し、靴選びのスペシャリストとして活動しています。

誰もが快適に歩くために

靴はただの道具ではなく、人々の生活を彩り、快適にするための重要なアイテムです。具体的な靴選びのノウハウを通じて、誰もが快適に生活できる環境を提供することを目指しています。佐藤氏の提案する「靴選びの三か条」を通じて、正しい靴選びとその重要性を理解し、皆さんの生活をより豊かにしていきましょう。

この本をお読みいただくことで、皆さまの靴に対する考え方が少しでも変わり、より良い靴選びの助けになれば幸いです。