キュウソネコカミが語る「自分らしさ」と魅せる技術の魅力

トークセッションの概要

2025年9月17日、大阪で実施された「SxPARK Fes 2025」では、/株式会社i-plug/のCEO中野智哉氏と人気バンド/キュウソネコカミ/によるトークセッションが開催されました。テーマは「自分らしさで引き寄せる──魅せる技術、伝える技術」でした。このセッションでは、現代における自己表現の重要性が浮き彫りになりました。

冒頭からの共通点

トークセッションは、当初登壇者たちの自己紹介から始まります。中野氏とキュウソネコカミのメンバーは、互いの活動における失敗談をユーモラスに取り上げ、オープニングから会場は笑いに包まれました。特に「就活に失敗したバンドの皆さんと、それを支えるサービスを提供する会社の代表の対談」といった発言が印象的でした。彼らの共通点を言葉にしながら、観客との距離が一気に縮まりました。

その中で、中野氏とバンドメンバーたちは、自己表現や仲間探しがどれほど重要であるかを語り合い、特に「信頼できる仲間とのつながり」について共感を示しました。

起業とバンドの基盤

バンドと起業のプロセスにおけるユニークな比較も、新たな発見をもたらしました。中野氏は起業当初の厳しい競争環境での体験を語り、キュウソネコカミもメジャーバンドとの競争に苦しんだ話を交えました。この対比は、競争における情熱と継続の重要性を強調するものでした。

中野氏は「最初は営業の成績が全国最下位だったが、行動量で克服した」との体験談を述べ、その結果全国トップの成績を残した際の気持ちを披露しました。すると、キュウソネコカミはメジャーデビューの道のりが己の努力や経験から築かれたものであると共感し、熱心なやりとりが展開されました。

自分らしさを大切に

セッションのクライマックスでは、自己表現の重要性が語られました。特に「自分らしさ」という言葉が何度もキーワードとして使われ、参加者たちにメッセージが届けられました。キュウソネコカミのメンバーからは、神戸での活動を通じて学んだ「独自性」や「自分らしさ」の大切さが強調され、他者と比較することの無意味さも訴えられました。

「就活やビジネスにおいても、自分自身が持つ文化や雰囲気にフィットする場所を見つけることが重要。大手企業受験の固定概念にとらわれず、自分の価値観で企業探しをすることが求められます」と中野氏は述べました。これにより、参加者に対して新たな視点を提供しました。

終わりに

トークセッションを通し、多くの参加者が「自分らしさ」を再確認できたことでしょう。中野氏とキュウソネコカミが示したのは、ビジネスでも音楽でも、自己を大切にすることこそが、多くの人に認められ、応援される基盤となるということです。この貴重な経験が、今後のキャリア形成や自己表現にプラスとなる一助になることを期待しています。

SxPARK Fesとは

「SxPARK Fes 2025」は、大阪産業局による「次世代産業人材育成・活躍促進プロジェクト」の一環です。このイベントは、起業を目指す学生やテクノロジー人材の発掘と育成を目的としており、この年のイベントでも多くの業界からの登壇者が交流を図りました。加えて、各種ブース展示も行われ、多様な視点からの情報交換がなされました。