M5StackとInstaChordが手がけた音楽ガジェット「かんぷれ -KANTAN Play core-」
2025年6月18日、スイッチサイエンスが販売を開始する「かんぷれ -KANTAN Play core-」は、音楽を楽しむための新しいツールとして注目です。この小型ゲーム機のようなデバイスは、M5StackとInstaChordの共同制作によるもので、音楽クリエイターや愛好者に向けた様々な機能を搭載しています。
「かんぷれ」とは?
「かんぷれ」は、2024年に実施されたクラウドファンディングで合計6,400万円の支援を受けたポータブル電子楽器です。この機器は単なる音楽制作ツールとしてだけでなく、オープンソースのプログラムに基づいて、ユーザーが独自の機能や楽器を開発できる環境を提供します。特色的な部分は、多彩な接続オプションやカスタマイズ機能にあります。
主な特徴
1. M5Stack Core対応
「かんぷれ」は、M5Stack Coreシリーズに対応しており、メインコントローラはCoreS3 SEが搭載されています。このため、ユーザーは自由に機能の拡張や、自身のスタイルに合わせた音楽制作が可能です。
2. 豊富なインターフェース
3つのGroveポートを備えており、これによりセンサーやスイッチを接続して特別な操作方法を持つ楽器を自作できます。また、USB Type-Cポートを利用することで、さまざまなUSB機器とも接続可能です。これにより、ゲームコントローラーやMIDIコントローラーといった楽器が演奏操作に利用できます。
3. カスタマイズ可能な操作部
「かんぷれ」には、15個の演奏ボタン、2つのサイドボタン、ジョグダイヤル、アナログレバースイッチと、回転ノブを含む多様な操作部が揃っています。これにより、演奏時の自由度が格段に向上します。
内部仕様と機能
「かんぷれ」は、ESP32S3デュアルコアプロセッサと、SAM2695音源チップを搭載し、128音色に加えドラム音色も利用可能です。また、6チャンネルのシーケンサーを持ち、30ステップで8スロットのデータ管理が可能。液晶ディスプレイとタッチパネルも備えられ、直感的な操作が可能です。
4. 接続可能オプション
オプションとしては、MIDI IN/OUT端子や、Sync In/Outがあり、様々な外部機器と接続できます。このおかげで、音楽表現の幅がさらに広がります。
また、Bluetooth LE MIDIとWi-Fi機能が内蔵されており、無線での接続が可能です。更にmicroSDカードスロットも持ち、データ保存の幅も広がります。
まとめ
「かんぷれ -KANTAN Play core-」は、音楽制作の新たな可能性を切り開くツールとなるでしょう。ぜひ、公式ウェブショップでの販売開始をお見逃しなく。特に、クラウドファンディングで支持を受けたこの製品には、ユーザーからの期待が高く寄せられています。音楽創作の新しい時代が訪れる中、「かんぷれ」がどのような影響を与えるのか、今から楽しみです。