建設業界の人材不足
2026-02-26 14:53:40

建設業界の人材不足がもたらす危機的状況と改善策

建設業界の人材不足がもたらす危機的状況と改善策



2024年3月11日、東日本大震災から15年の節目を迎え、日本では自然災害への備えが改めて問われています。その中でも特に建設業界は、復旧・復興の最前線を担う重要な産業ですが、最近の調査によると職人不足が深刻化しています。株式会社ワールドコーポレーションが実施した「建設業の職人に関する実態調査」によると、建設業の経営者や管理職600名のうち、62.5%が大規模災害時に十分な復旧対応が困難であると答えています。

調査結果の概要


調査の結果、以下のような重要なデータが明らかになりました。まず、職人不足が深刻であり、74.3%が「若手職人が不足している」と回答しました。さらに、56.8%は「10年以内に職人の3割以上が引退する見込み」としています。このような状況は、社会インフラを支える基盤が揺らぐ可能性を示しています。

また、70.5%の回答者が職人不足を理由に工事の受注を断ったことがあると答えています。このことは、受発注の機会損失が現実に生じていることを示唆しています。

人材不足への対応策とは


職人不足を解決するための最も一般的な対応策として挙げられたのは、賃金や日当の引き上げで、43.7%の企業がこれに取り組んでいます。しかし、興味深いことに、賃上げを実施した企業の84.3%が採用状況が改善しなかったと報告しています。これは、単に賃金を上げるだけでは人材確保に直結しないという厳しい現実を反映しています。

さらに、71.1%の企業が「現在の職人減少ペースでは10年後の事業継続が難しい」と答えており、業界全体の持続可能性が危ぶまれる状況にあることが分かります。

災害対応能力が問われる時代


大規模災害が発生した場合の復旧対応について、62.5%が「ほぼ対応できない」または「対応できない可能性が高い」と答えました。この調査結果は、平時の施工体制が逼迫しており、突発的な復旧需要には十分に対応できない実態を浮き彫りにしています。建設業界は道路や橋梁、住宅、ライフラインといった重要な社会インフラの復旧を担っており、この基盤を維持するためには人材確保が急務となっています。

企業の取り組みと未来の展望


一般社団法人全国建設人材協会(全建)は、建設業界における職人不足解消に向けた取り組みを進めています。全国建設人材協会は、職人の募集に関し参画企業とのマッチングを助ける活動を行い、若年層の就業促進と安定した雇用を図っています。

さらに2025年には、建設特化型のダイレクトリクルーティングサービス「職人スカウト」を開始する予定で、これにより若手人材への直接アプローチが可能となり、「採用のミスマッチ」を解消する手助けが期待されています。

まとめ


建設業界の持続可能性を確保するには、企業単体の採用活動だけでなく、業界全体での仕組みづくりが必要不可欠です。人材不足という構造問題に早急に取り組むことが、今後の災害対応力や社会基盤の維持に繋がるでしょう。全建や関連企業が果たす役割が、ますます重要になってきています。これからの建設業界の未来を明るく照らすためには、継続的な対応が求められています。


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会社情報

会社名
株式会社ナレルグループ
住所
東京都千代田区二番町3-5麴町三葉ビル3階
電話番号
03-6268-9036

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