中小製造業の未来を切り拓く
現在、中小製造業は厳しい環境に直面しています。特に新型コロナウイルスの影響やグローバル競争の激化により、経営改革を求められる場面が増えています。こうした中、セレンディップ・ホールディングス株式会社(以下、セレンディップ)は、M&Aや現場支援を通じて「ものづくりの未来図」を描こうとしています。
Tech Biz EXPO 2025での取り組み
2025年5月28日・29日に名古屋・吹上ホールで開催された「第14回ものづくり基盤技術産業展 Tech Biz EXPO 2025」に、セレンディップの連結子会社であるセレンディップ・ロボクロスマーケティング株式会社(以下、ロボクロスマーケティング社)は参加しました。このイベントでは、講演と展示ブースを通じて、M&Aや経営支援の重要性を広めました。
特に興味深かったのは、代表取締役社長の竹内在氏が登壇した特別プログラム「KNOWLEDGE VENUE 特別編」です。「中小企業再生におけるM&Aと経営支援のリアル」というテーマで、製造業が直面する課題に対する取り組みや、多くの改善事例が語られました。
経営支援とM&Aの役割
竹内氏は、M&Aを単なる買収としてではなく、「仲間づくり」として捉える重要性を強調しました。中小企業が強みを持ち続けるためには、技術力や現場力だけでなく、資本戦略を含めた経営力の向上が必要だと指摘しました。
また、STATION Aiの尾崎裕樹氏は、中堅企業とスタートアップの補完関係を強調し、両者が地域で共に未来を築く可能性に言及しました。伊藤仁成氏も、変革における共通点を示し、参加者からの多くの反響を引き出しました。
協働ロボットによる自動検査デモ
展示ブースでは、ロボクロスマーケティング社とプレミアエンジニアリング株式会社が協力して、協働ロボット「TM AI Cobot」を用いた外観検査デモを行いました。AIと画像処理を駆使したこのデモは、来場者にとって新しい製造現場の可能性を感じさせるもので、多くの関心を集めました。
実際のデモでは、製造業の関係者たちからは具体的な相談が寄せられ、約120名が来場した2日間には活発な意見交換が行われました。
経営と技術革新の未来
KNOWLEDGE VENUE特別編では、経営と現場技術の融合を図りながら中小製造業が今後直面する課題と、その解決策を多角的に提示しました。AI搭載の協働ロボットは、自動化と省人化にとどまらない、新たな製造現場の形を示す象徴的な存在です。
セレンディップグループは、地域企業と共に「事業承継・経営再生」「スマートファクトリー化」「持続可能なものづくり」を実現するため、変革を進めていく方針です。
会社概要
本社:愛知県名古屋市中区錦一丁目5番 11 号
設立:2006年8月
代表者:竹内在
URL:
https://www.serendip-c.com/
事業内容:経営受託、事業再生、投資事業、経営コンサルティング
- - セレンディップ・ロボクロスマーケティング株式会社
本社:愛知県名古屋市中区錦一丁目5番 11 号
設立:2018年7月
代表者:和田正信
URL:
https://www.serendip-rxm.com/
事業内容:協働ロボットの販売、レンタル、開発・導入コンサル
このように、セレンディップは中小製造業が変化する時代において生き残るための道筋を示し、未来の「ものづくり」を先導していく意欲に満ちています。