愛媛大学とMs.Engineerが連携した女性のためのITリスキリング講座
少子高齢化や若年層の県外流出が問題となる愛媛県。地域課題の解決を目指す愛媛大学は、2024年度より「愛媛デジタル情報人材育成プログラム」を開始しました。このプログラムは、地域の持続可能な人材供給体制を構築することを目的としています。
この取り組みの一環として、2025年5月からMs.Engineer株式会社が「女性限定コーディング講座」を提供します。この講座はIT知識を持つ女性を対象に、開発スキルやチームでの実践力を強化することを目指しています。
1. 講座開設の背景
愛媛県は少子高齢化が進む中で、特に若年層・女性の地元定着が課題です。愛媛大学は、この状況に対応するため、産業構造の維持や労働力確保の観点から地域女性を対象にしたリスキリングを開始しました。
Ms.Engineerの講座は、こうした問題解決に向けた重要なステップです。同社の代表であるやまざきひとみ氏は、「女性がITスキルを身に付け、自身のキャリアを創出することが地方経済の活性化につながる」という信念のもと、講座設計を進めています。
2. 講座の詳細
- - 講座名: 令和7年度 中級レベル講座「女性限定コーディング講座」
- - 開講期間: 2025年5月9日(金)~ 7月予定
- - 形式: オンライン
- - 定員: 30名
- - 主催: 愛媛大学 × Ms.Engineer株式会社
- - 対象: 社会人・学生(個人参加可、企業研修としても受講可能)
この講座は、受講者がITの基礎を習得済みであることを前提に、より高度なコーディングスキルを習得する内容になっています。カリキュラムは、現代の技術環境に適した開発手法やチーム開発プロセスを網羅しており、地域企業で即戦力として活躍できる人材を育成します。
3. プログラムの意義
愛媛での女性向けIT教育を通じて、同社は地域における高度なIT人材の育成と雇用創出モデルを確立しようとしています。Ms.Engineerは、将来的に他地域への展開も視野に入れているため、地方における人材育成は大きな可能性を秘めています。
4. Ms.Engineerのコンセプト
Ms.Engineerは、女性に特化したIT学習を提供する企業です。AIを活用したプログラムにより、未経験から短期間でモダンなIT技術を習得できるカリキュラムを運営しています。卒業生は高い就職率を誇り、経済産業省・厚生労働省からの認可を受けた講座は受講料の最大80%が給付されるため、経済的な負担も軽減されます。
5. 未来への取り組み
Ms.Engineerは、「日本の賃金格差を解消する」というビジョンのもと、さらなる事業拡大を進めています。この取り組みにより、地域の人々がデジタルスキルを身に付け、より良い働き方とキャリアの実現が期待されます。愛媛での成功事例を土台に、他地域への展開も視野に自社のモデルを確立し続けます。
おわりに
愛媛大学とMs.Engineerの連携によって実施される「女性限定コーディング講座」は、地域女性のITスキル向上に大きく寄与することが期待されています。地方の持続可能な人材戦略モデルの構築に向けて、多くの女性が羽ばたくことを楽しみにしています。