昭和女子大学が女性文化研究賞を発表
2023年6月3日、東京都世田谷区に位置する昭和女子大学が「第17回昭和女子大学女性文化研究賞」および「研究奨励賞」を贈呈することを決定しました。この研究賞については該当者がいないとのことで、特別奨励賞として吉田仁美氏の著書が選ばれました。
特別奨励賞の受賞者
受賞の対象となった吉田仁美氏は、日本大学文理学部の准教授であり、昭和女子大学女性文化研究所の特別研究員としても活動しています。彼女の著書『障害者ジェンダー統計の可能性 : 実態の可視化と課題の実証的解明をめざして』(法律文化社)には、障害者とジェンダーに関する重要な視点が盛り込まれています。
この書籍では、複数の不利な社会的属性を抱える人々が直面する複合差別の現実について、特に障害者統計を通じて論じられています。吉田氏は、障害者統計をジェンダー視点で捉えることの必要性を高らかに訴え、国際的な取り組みと日本の現状を詳しく考察しています。これにより、障害者ジェンダー統計への新たなアプローチを模索することが期待されています。
贈呈式と特別記念講演
授賞式は、6月3日(火)の17時から18時まで昭和女子大学学園本部館3階中会議室で行われます。坂東眞理子選考委員長の挨拶に続き、吉田仁美氏による特別記念講演が予定されています。この機会に、受賞者の研究に触れ、障害者ジェンダー統計の意義を深く理解することができるでしょう。
なお、贈呈式および講演会は、学内および受賞者の関係者のみに限られるため、一般の参加はできません。
女性文化研究賞の意義
昭和女子大学女性文化研究賞は、男女共同参画社会の推進や女性文化研究の発展に寄与する研究書を顕彰することを目的としています。この賞は、坂東眞理子総長が設立した基金によって運営され、著作の印税を寄付して行われています。選考対象は、前年に刊行された単行本であり、学外からの有識者を含む選考委員会により選定されます。
受賞者の吉田仁美氏は、昭和女子大学に関連する研究者としてこの栄誉を得たことが、今後の研究や社会への影響を大いに期待されています。
詳しい情報については、昭和女子大学女性文化研究所の【公式ウェブサイト】(https://content.swu.ac.jp/jyobunken-blog/)をご覧ください。また、本件に関する取材のお申し込みは、昭和女子大学企画広報部までご連絡ください。