タイミーとドクターメイトが介護従事者向けの基礎研修を実施

株式会社タイミー（東京都港区、代表取締役：小川嶺）は、医療ソリューションを提供するドクターメイト株式会社（東京都中央区、代表取締役医師：青柳直樹）と連携して、介護の基礎研修をスポットワーカー向けに提供する実証運用を2024年9月24日から開始します。この取り組みは、厚生労働省が介護事業所に義務づけている法定研修に基づいており、介護業務を安全に行うために必要な知識や対処法を学ぶことを目的としています。

介護業界では、法定研修を受けることが義務づけられておりこれまで、タイミーのスポットワーカーに対しては個別に独自の研修が行われることが多く、労働環境の改善が求められていました。今回の連携によって、資格の有無に関わらず希望する働き手に基礎研修が提供されます。研修は無料で受けることができ、さらに受講者には、介護現場での求人が案内される予定です。この実証運用は、介護事業所がスムーズに受け入れられるようにし、介護事故のリスクを軽減することを目的としています。

日本では高齢化が進行しており、特に2025年問題が指摘され、介護職員不足が深刻化しています。タイミーは、この課題を解決するために2023年4月からスポットワークの普及活動を開始し、介護現場の効率向上に向けた取り組みを行っています。一方、ドクターメイトも介護施設の人材不足や医療体制への不安を解消するために様々なサービスを提供しており、両者のノウハウを集結することで、介護業界の人材課題に取り組んでいきます。

実証期間は2024年9月24日から2025年2月28日までで、ドクターメイトの教育サービス「Dスタ（DM-study）」を通じて、利用者が視聴可能な研修動画を配信します。研修動画には、プライバシーの保護、倫理や法令遵守、高齢者虐待防止、感染症対策、介護事故予防など様々なテーマが含まれます。申し込みはタイミーのウェブサイトから可能です。

今回の提携により、タイミーはスポットワーカーがスキルアップやキャリア形成を進める場を提供し、最終的には介護業界の人材不足や生産性向上にも寄与することを目指しています。すでにタイミーでは、2023年10月から介護職員初任者研修も実施しており、今後のさらなる人材育成に期待が寄せられています。介護業界の持続可能な未来を見据え、タイミーとドクターメイトがどのように連携を深めていくのか、今後の展開に注目です。