ベルリン・フィルが河口湖で音楽の新しい風を吹き込む！

ベルリン・フィル、自然の中で音楽の祭典を開催

2025年7月4日、山梨県富士河口湖町役場でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による記者会見が開催され、同団の特別なプロジェクト「ヴァルトビューネ河口湖2025」の詳細が発表されました。このプロジェクトは、ベルリン・フィルが日本の自然の中で、特に富士山のふもとの河口湖で音楽を奏でるという、新たな試みです。

フィリップ・ボーネン氏は、このイベントの意義について語り、地元の人々の情熱が音楽に影響を与えると期待を寄せました。「私たちの音楽は、ここに住む人々の情熱に触れることで、より深いものになるでしょう」と述べ、町への感謝も表明しました。これに続いて、彼はベルリン・フィルが日本を訪れるのは25回目で、過去200回以上の公演を重ねてきたことを強調し、今回のコンサートが歴史的な瞬間であることを説明しました。

「ヴァルトビューネ」はベルリンで毎年開催される恒例の野外コンサートで、ベルリン市民にとって重要な文化イベントです。その象徴的な演奏が、今度は日本の河口湖で行われることになります。彼の言葉には、地元の人々使った熱心なサポートへの感動がにじんでいます。

また、ボーネン氏は、音楽の伝統と日本の聴衆との深い関係を結びつけることがこのコンサートの目的だとしています。「私たちは、新たなイノベーションを生み出すことを誇りに思っています」と強調し、文化の交流に期待を寄せました。

指揮を務めるグスターボ・ドゥダメル氏への期待も高く、「彼との初めての共演は2008年のヴァルトビューネでした。それ以降、彼は私たちのパートナーとなり、今回の来日は非常に重要なものになると確信しています」と語りました。

公演の日には、ベルリンで毎年おなじみの演出が再現される予定です。「恥ずかしがらずに一緒に口笛を吹いてください」と述べ、観客を巻き込む予定です。リンケ作曲の「ベルリンの風」を、ベルリン以外で演奏するのも初めてだとのこと。

最後には、河口湖の自然が「ヴァルトビューネ」と似ていることにも触れ、「自然の中で音楽を体験できる場所として、ステラシアターは理想的である」と締めくくりました。この記者会見は、音楽に対する情熱と期待が溢れる場であり、ただの発表の場を超え、地域の温かさが感じられるものでした。