コンタクトレンズ事情
2016-08-22 14:30:14
コンタクトレンズ利用者に見る清潔感と日常のうっかり事情
コンタクトレンズに関する利用者の意識調査が行われ、日常の生活におけるうっかり忘れや清潔感に対する意識が浮き彫りとなりました。株式会社メニコンが実施したこの調査では、全国の20歳から49歳の男女600名が対象となり、実際の使用状況や心理について深掘りされました。
清潔意識と実態のギャップ
調査によれば、驚くべきことに約9割の利用者が「コンタクトレンズを清潔に使用しようと意識している」と答えました。しかし、実際の日常生活における「うっかり忘れ」ランキングでは、「コンタクトレンズの外し忘れ」がなんと3位にランクインしました。特にトップ2には「テレビや電気の消し忘れ」や「携帯電話を家に忘れる」といった普段の生活でよくある出来事が挙げられており、意識とは裏腹に実行に移せていない実態が明らかになりました。具体的には、全体の20.5%が「コンタクトレンズの外し忘れ」を経験しているという結果が出ています。
日常生活で触れたくないもの
また、普段の生活において触れたくないもののランキングも示されました。一位は「病院などのスリッパ」で34.3%、二位には「電車の吊革」が31.0%となっており、三位には「コンタクトレンズの内面」が28.8%と続きました。これにより、多くの人がコンタクトレンズに対して不潔感を抱いていることが伺えます。さらに、恋人に清潔にしておいてほしいもの調査では1位が「衣類」59.2%、2位は「カバンの中身」35.2%、3位が「コンタクトレンズのケア」33.0%となり、特に関心を持つアイテムの一つであることが確認されました。
汚れやすい場面
興味深い結果も得られました。コンタクトレンズを汚してしまった経験があると答えた人は61.2%にのぼり、その理由として最も多いのが「コンタクトレンズをはめる時」の55.3%という結果です。これは、装着時の不注意が影響していると考えられ、実際に清潔を意識しながらも、日常的には難しいという現実が浮かび上がっています。
選定基準の傾向
加えて、コンタクトレンズ選定時に重要視されるポイントについても調査が行われました。1位には「価格」が32.8%、2位には「レンズのつけやすさ/外しやすさ」が25.0%、3位には「レンズの潤い」が16.6%となり、やはり価格の敏感さが見られます。これにより、消費者が何を最も重視しているかが明確になりました。
清潔感への意識
自分のコンタクトレンズに対して「清潔」と思っている人の割合は約80%を超えました。また、内面に触れることが気になるという意見も多く、「気になる」と答えた人は43.3%で、「まあまあ気になる」と合わせるとおよそ7割の人が清潔感に敏感であることが分かります。これにより、意識と実際の行動のギャップが明らかになっています。
本調査の結果は、コンタクトレンズ利用者の日常生活における事情や意識の変化を映し出しています。これを通じて、今後のコンタクトレンズのユーザー向けの情報発信や商品開発に活かされることが期待されます。
会社情報
- 会社名
-
株式会社メニコン
- 住所
- 愛知県名古屋市中区葵3-21-19
- 電話番号
-
052-935-1515