新日本空調が新たな技術開発拠点「SNK EBINA Innovation X HIVE」を展開
神奈川県海老名市に位置する新産業創造拠点「三井不動産インダストリアルパーク(MFIP)海老名」に、空調の先駆者である新日本空調株式会社が新技術開発拠点を設けます。その名も『SNK EBINA Innovation X HIVE』。この開設は、業界初の大規模テナント型研究施設として、2027年度初頭に運用が開始される予定です。
MFIP海老名の特徴
「MFIP海老名」は、海老名市役所周辺の便利な立地にあり、小田急線や相鉄線、JR相模線の各駅から徒歩圏内で、交通の利便性が非常に高いのが特長です。また、圏央道「海老名IC」から約2.8kmの距離に位置しており、高速道路へのアクセスも良好です。このエリアは物流拠点としても知られ、今後新たなビジネスチャンスを生み出すことが期待されています。
MFIP海老名の構造は、物流用途のスペースに加えて、約半分がオフィスや研究施設などのマルチユースとして分かれています。具体的には、全フロアに給排水設備を整備し、積載荷重は1.5t/㎡、天井高は最大7.5mというスペックを有しています。これにより、多様なテナントニーズに応える柔軟な利用が可能となり、テナントの事業展開をサポートします。
新日本空調による技術の革新
新日本空調が開設する『SNK EBINA Innovation X HIVE』は、イノベーションを起こすメンバーが集まる「ハイブ」として名付けられており、環境・エネルギー・原子力関連の技術開発に加え、微粒子可視化技術やシミュレーション能力を駆使した問題解決にも取り組む予定です。また、施設内には先進的な技術を分かりやすく展示するスペースも設けられ、顧客に最新技術の理解を深めながら直接アピールすることが可能です。
新日本空調は、働き方改革やウェルビーイングにも配慮し、快適なオフィス空間を提供するほか、AI制御やICT技術を利用した研究開発を行うことで、持続可能な社会の実現を目指しています。これにより、社会のニーズに応じた多様な研究テーマに取り組む機会を増やし、未来の技術創出を推進していく構えです。
持続可能な技術開発の実現に向けて
三井不動産が展開する「MFIP海老名」では、地球環境への配慮も忘れません。北海道に保有する森林からの木材を活用し、持続可能な材料調達を行うことで「終わらない森」の実現にも寄与します。さらに、環境に優しいオフィスとしての認証取得や、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)を目指す取り組みも進行中です。
この新たな拠点の開設を通じて、新日本空調と三井不動産はともに社会に新しい価値を提供し、さらには地域や企業との連携を深めながら新たな産業の創出を目指してまいります。MFIP海老名は、今後の技術革新と地域貢献の重要な拠点となることでしょう。