企業経営とモチベーション
2023-11-15 11:00:03
新時代の企業経営におけるモチベーションの重要性を探る調査結果
モチベーションとは何か?
企業経営が現代の多様な変化に対応する中で、働く人々の内面に着目した「人的資本経営」が注目されています。この度、リクルートマネジメントソリューションズは一般社員を対象にした意識調査の初回結果を発表しました。この調査は、企業が競争優位を保つために重要な要素を探る試みとして位置づけられています。
調査の背景
昨今、少子高齢化や個人のキャリア意識の変化、産業構造の転換が進む中で、企業が持続的に成長するためには、人材の質がますます重要になっています。働く人々のモチベーションは、企業の生産性や創造性に直結するため、この調査はその源泉を明らかにすることを目指しています。
モチベーションの源泉
調査の結果、「安定」が53%、次いで「金銭」が41%といったデータが得られ、働く上での重視されるポイントが浮き彫りになりました。年代別に見ると、年齢が上がるにつれて「専門性」や「創造性」が重要視される傾向があり、一般的に若い世代はより「承認」や「親和」を求める傾向があります。また、転職回数が多いほど専門性や安定に対する欲求が強まることも分かりました。
仕事へのフィット感
モチベーション・リソースと実際の仕事の特徴との「フィット感」を調査したところ、約35.5%の人々が望んでいるモチベーションのトップ3と現在の仕事が合致しないと回答しました。このフィット感が低い年代は、40代および50代で、特に現在の職務に求められるキャリアアップのプレッシャーや家庭の負担が影響していると考えられます。
エンゲージメントとの関係
さらに、モチベーション・リソースと仕事のフィット数が「仕事へのエンゲージメント」にどのように影響するかを解明しました。フィット数が増えるにしたがって、仕事へのエンゲージメント得点も高まる傾向があり、これはモチベーション・リソースが現在の仕事にどれほど適合しているかが、働く人々のやりがいに直結することを示しています。
研究者の見解
調査を担当した仁田光彦氏は、「企業の持続的成長には働く人々の多様なモチベーションを理解し、適切に対応することが欠かせない」と述べています。多様な意見や価値観を尊重しながら、個々の特性を生かすことが企業の進化に寄与するとされています。
最後に
今回の調査は、働く人々のモチベーションに関する新たなデータを提供し、企業の人材マネジメントに新たな視点を提供します。企業として、そして個人として、今後も自身や組織の成長に向けて、モチベーションの源泉について考えていく必要があるでしょう。詳細な結果はリクルートマネジメントソリューションズの公式サイトで確認できます。
会社情報
- 会社名
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株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
- 住所
- 東京都港区芝浦3-16-16住友不動産田町ビル東館4F
- 電話番号
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0120-878-300